パリのちモスクワ

パリで出逢ったロシア人と10年後にモスクワで結婚。超ロジカルな夫と超うっかりな私の生活、ロシアの魅力。

ご近所の市場

 

我が家からトラムで5駅のところにある市場。

Преображенский рынок

プレオブラジェンスキー ルィノック。

Рынок ルィノックは、市場という意味です。

 

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ここは歴史も古く、かなり規模が大きい市場です。

 

冬場、しかも午後に行った時、

品揃えがイマイチで、それから行っていませんでした。

 

でもそれは当たり前で、

冬場は元々良い野菜や果物は少ないし、

しかも、午後遅めに行ったので、

イマイチなのは私の方でした。

 

夏になり、主人がそこで買ってきた野菜や果物がとっても新鮮で、俄然行く気になり、2度目の訪問。

 

今回のお目当は、ベリー!

 

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今日は、野生のブルーベリーと、グーズベリーと、チェリーを買いました。

 

その他、野菜色々。

 

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特に重宝するのが、左上のネギ!

日本だと、万能ネギかな?

 

これがあるだけで、かなり和の香りになります。

そうめんや、うどんなどにたっぷりと。

 

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 パリの市場も活気があって好きだけど、

モスクワの市場もなかなか良いです。

 

どのブースも、そう変わりないと思うけど、

品揃えと見た感じの新鮮さ、

人の雰囲気で決めています。

 

片言の英語で対応してくれるおばちゃんもいれば、私のつたないロシア語を辛抱強く聞き取ってくれるおばちゃんもいます。

 

トマトを5個頼んだら何となく少ない気がして、

うーん… と悩んで、

 

おばちゃんと同じタイミングで、

 

おばちゃん「あと2つ!」

私               「あと2つ!」

 

綺麗にハモった。

 

おばちゃん「やっぱりね!」

私               「すごい!」

 

こういう会話もまた楽しい。

 

 

でも…

 

たまに、数をごまかすおじさんも。

 

うちは2人家族なので、数が多いと腐らせちゃう。

だから、申し訳ないけどなるべく少なめにお願いします。

 

でも、キュウリを頼んだ数よりも4本位多く入れたから、

 

「多いよね、それ」

 

と言うと、

 

「そんな事ないよ〜」

 

と言って、見えない様にくるくる袋を回しだす始末。

 

アジア人だからといって、なめられてはいけない!

 

「OK、じゃあ買わない。」

 

と言って去り、違うお店で購入。

 

後で前を通ったらまたそのおじさんが、

おいでおいでをするので、

 

笑顔で「いらないよー。」と返事。

 

スーパーの買い物は楽だけど、

こうして市場に行くだけで、季節を感じるし、ロシア語の勉強にもなるし、度胸もつく。

 

これこらは、もう少し頻繁に市場に行こうと思います。

 

公園グルメ ВАТА

 

前回のゴーリキーパークの続き。

 

ゴーリキーパークや、大きな公園には、

カフェはもちろん、ファストフードの小さな屋台が沢山出ます。

 

その中に、子供の頃、夏祭りで誰もが食べた、懐かしのお菓子を発見。

 

ロシア語で、ВАТА。

ワタ と発音します。

 

そう、綿菓子!

ロシアでも、ワタ と言います。

 

ちなみに、医療用コットンも、ВАТА。

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これは綿菓子屋台の看板。

ВАТА ワタと書いてあります。

下のは水で、ВОДА ヴァダー。

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もちろんトライ!

 

お金を払うと、

綿菓子の前に手のベタベタを予測して、濡れナプキンをくれます。

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が、このナプキンの袋がすでにベタベタでした…。

でも、この心遣いに感謝!

 

綿菓子ぐーるぐるは、万国共通。

ちょっと見にくいけど。

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出来ました♡

結構でっかい。

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大人になってから、独り占めするのは初めてです。

 

暑くて溶けそうなので、必死に食べていると、

 

「それ、どこで買ったの?」

 

と、小さい女の子を連れた若いお母さんに声をかけられ、

 

「あそこですよ!(Там!)」

 

と、教えてあげました。

 

とっさに文章にはならず、

一言しか返せなかったけど、

会話のきっかけにもなって満足。

 

女の子が無事に綿菓子を手に入れたのを確認して、読書をして帰りました。

 

ロシアと日本の共通点を発見できて、

嬉しかった!

みんな大好き ゴーリキーパーク

 

 

今日は、30度近い気温でいい天気。

 

朝天気予報見たら、

12時から雷雨の予定で、

それが13時に延びて、

今見たらまた15時に延びていたので、大丈夫な気がします。

 

ゴーリキーパークは、モスクワっ子憩いの場で、入り口に大きな噴水があって、

こんな感じ。

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今日は暑いので、みんな噴水に入っちゃってます。

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この男の子達は、温泉に浸かっている様な落ち着き様でした。

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ちょっと羨ましくなったので、

私も足をつけに来ました。

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本当は読書をしに来たんだけど、

みんなの様子が気になって、

結局いつもの人間ウォッチングです。

 

あっという間に水辺は満員。

 

夏が短く冬が厳しいロシアにとって、

夏のお天気は、とっても大切な…

 

うわーーー!

突然、クラシック音楽と共に始まった噴水ショーが凄すぎて、びしょ濡れに…。

みんな逃げたけど、濡れ続けるツワモノもいます。 

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ここまで逃げてもまだ飛んできます。

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そしてもちろん、集まる子供たち。

びっしょりです、この子達。

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ロシアが年中寒いと思っていた方、

これで、夏は暑いと信じてもらえましたかー?

 

是非、夏に遊びに来てください。

日が非常に長ーいので、楽しめます!

モスクワぐるぐる 再び

 

 

私にはリベンジしなくてはならない、

因縁のトラム(路面電車)がありました。

 

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それは、主人の会社近くから乗る、

19番のトラム。(写真は13番のトラム)

 

Метро Новослободская 

地下鉄 ノボスラボードスカヤ から、

Каланчевская ул

カランチョフスカヤ通り 行きのトラムです。

 

主人の会社から自宅までは、

19番の終点で13番に乗り換えれば、

時間はかかるけど家の近くに着くので楽ちんです。

 

まだ引っ越したばかりで、右も左も分からない真冬に1人でトライした時、

私が乗った19番は経路が変更されていて、

ノボスラボードスカヤから、グルッと回ってノボスラボードスカヤに戻る便でした。

 

何も知らない私は、まず軽く20分位で一周し、始発点へ戻りました。

 

ムム、これはおかしいぞ、

と思ったのが遅く、扉は閉まり、

「開けてください!」が、まだ言えなかった私はそのまま2周目に突入。

 次の停留所で降りれば良かったけど、

寒いし面倒くさいし、もう一周しちゃえ〜、と、観光気分で2周目。

 

2周後、乗り換えることにした私は、

トラムを降りて19番を待ち、次に来た19番に乗車。

やったー、今度こそ!

 

そしてもう一周…?

 

そう、降りた19番がロータリーを回って来た、同じ19番だったのです。

 

計3度も周遊したので、心が折れ、

その日は地下鉄で帰ったのでした。

 

それ以来、今日久しぶりに19番に乗車する事に!

 

近頃少しだけ、主人の仕事のアシスタントの様なことをしていて、

一緒に会社訪問をした帰り、

絶大な信頼を誇る主人に、

トラム19番にしっかり乗せてもらいました。

 

「終点で13番に乗り換えるんだよ!」

 

「はーい。」

 

はい、そしてもちろんまた一周…。

 

因縁のぐるぐる19番だったのです。

 

多分、ぐるぐるトラムだと表記されていたはずなのに、2人とも見逃しました。

 

主人にまた回ったとメールをしたけど、

「残念!」と一言…。

 

もうぐるぐるはこりごりだ!

地下鉄で帰ろうかと考えたけれど、

いや、このままじゃいけないと、

もう一度チャレンジ!

 

そして…

 

初めてぐるぐるじゃ無い方の19番に乗って、

13番に乗り換えて、無事に帰宅!

 

1時間半位かかったけど、

リベンジは果たしました!

 

でも、油断は禁物!

ぐるぐるトラム19番には気をつけましょう。

モスクワの乳がん検査事情

 

 

日本でも年々増えている乳がん。

 

私は体質的に、20代前半から乳がんの検査を定期的に受けてきました。

 

なので、今回のモスクワ移住で、

モスクワでの乳がん検査に一抹の不安を抱いていました。

 

そして、遂にマンモグラフィーとエコー検査にトライ!

 

主人に付き添われ、近所の病院へ。

 

ロシア語が理解出来ないので、マンモグラフィーの流れを主人と一緒に説明受けたけど、機械もやり方もほぼ一緒だから、問題無し。

 

強いて言えば、日本の技師さんの方が、ストイックに胸を余す所無く平べったくするので、痛みも強い。でもその方が、きっと精度は上がる気がする。

 

私の場合は、マンモグラフィーよりエコーの方が見つけやすい体質なので、大きく問題は無いと思われます。

 

そして、エコー。

若い男性の技師さんだったけど、前回日本でベテランの先生が一度見逃した良性のシコリを、しっかりキャッチ!

これで、とても安心できました。

 

最後に、乳がん専門の女医さんの所へ。

 

主人が先生の話を訳して、

「上脱いで。」

 

と、突然言ったので、思わず、

「私?」

的なジェスチャーをしたら、

 

呆れた主人が、

「君じゃなきゃ誰が脱ぐの?僕か!?」

 

「ですよね…」

 

フランス語の会話だけど、女医さんも理解した様で、思いきり笑われた…。

 

何度も触診を経験しているけど、

この女医さんの触診も問題無い感じがしました。

 

そして、今回は問題無しで、1年後にまた検査しましょう、との診断をいただきました。

 

今まで、日本人の知り合いには、ロシアの病院のいい話は聞きませんでした。

 

でも、主人とも話したけど、

今回関わったスタッフは皆親切で、

信頼できる感じがして良かった。

 

滞在許可が正式に降りたら、カードがもらえて、インターネットで病院を予約したり、往診を頼んだり出来るので、とても便利になります。

 

でも、これからも油断せず、

しっかり選択していく必要があるなあ、と改めて医療について考えました。

 

そして、自分の身を守るために、

ロシア語の説明が理解できる様にならないと!!

うっかりの後日談

 

モスクワに戻ってまいりました。

 

日本では、大好きな人達にこれでもかと言うほど会えて、本当に楽しかった。

皆さま、ありがとうございました。

 

前回、うっかり日本行きの飛行機に乗り遅れた事件を書きましたが、

それには後日談がありました。

 

うっかり事件はこちら。

paris-moscou.hatenablog.com

 

 主人が友達に、私のうっかり事件を話したところ、意外や意外、それは君が悪いと注意を受けたようです。

 

 

時間に追われ、海外出張慣れしている主人は、いつも割とギリギリに空港に着いて、サッサーっと手続きします。

 

それを知っている男友達は、

「君には出来ても、彼女にそれをさせたら駄目だ!」

 

 

女友達は、

「駐車場に車停めて、手続きまで手をひいてあげるべきでしょ!まだロシアに慣れてないんだから!」

 

というお叱りだったみたい。

 

私は、完全に自分が悪いと思っていたので、

へぇ、そういう意見もあるんだなぁ。

という感じでした。

 

まあ、主人は変わらないと思うけど…💦

 

あの日、主人は空港と家を2往復してくれました。

冷静に対応してくれていたように見えたけど、結構イライラして、とにかく早く家に帰りたかった彼。

 

帰り道、2度のスピード違反をしていたらしく、後日請求が来たそうです。

 

うっかりから派生して、結構な出費になってしまいました。

 

ごめんよ…。

 

「でもさ、うっかり事件はみんな楽しんでくれたよ。」

と主人に話すと、白い目で見られました…。

 

これからも、うっかりし続けるけど、

どうぞよろしく。

うっかりが突き抜けた日

 

 

前回も書きましたが、私は今、日本に一時帰国しています🇯🇵

 

半年ぶりに、家族や沢山の友達や先輩に会えて、とても嬉しい!

 

Но! (しかーし!)、

今回の帰国には、私ならではの紆余曲折がありました…。

うっかりが過ぎるので、書かないでおくつもりでしたが、先輩の勧めで書く事にしました。

 

 

帰国当日は、主人に車で空港まで送ってもらいました。

1時間半前にシェレメチボ空港に到着。

 

「一緒に行かないけど大丈夫だよね。入ったら右だよ。じゃあね、イポーンカ!(日本人女性の意)」

 

帰宅後、ゆっくり読書をするのを楽しみに、彼は去って行きました。

 

私は意気揚々と右に進み、列に並びました。家族に、今から帰るねーとメールしたり、日本に思いを馳せながら。

 

そして、私の番!

 

「東京ですね?」

 

「да! はい!」ニッコリ。

 

お兄さんはどこぞに電話をした後に一言。

 

「Closed. you are late.」

 

は?閉まったって?遅刻?

 

いやいや、そんな!

 

と、時間を確認。

あら、ボーディングタイム過ぎてる?

 

どうやら私は、スーツケースを預けるために、なんと1時間以上も並んでいたみたい…。

 

うろたえる私に、お兄さん追い打ちをかけます。

 

わざわざ紙に、

「Closed. you are late.」

と書いて下さいました。

 

いやいや、そうじゃ無くて…それ位の英語は理解できますから!

 

パニックのまま主人に電話。

 

「遅れちゃった!」

 

「はぁ!?ちゃんと送ったでしょー!!1時間以上何してたのっ!!!」⬅︎叫んでいる。

 

「並んでた…」

 

「何でそんなに並ぶの!!理解できない!!!」⬅︎普段冷静な彼が、さらに叫んでいる。

 

「…。」⬅︎パニックで返す言葉も無い。

 

 

さすがの主人にもどうする事も出来ず、私は泣く泣く翌日のフライトに変更しました。

空いていたのか、追加料金は1万円程度で済んだのが不幸中の幸いでした。

 

放心状態で、でも、ちょっとだけ、また大ネタつくっちゃったなあ、なんて思いながらベンチに座っていたら、冷静を取り戻した主人から着信。

 

「チケット変えた?」

 

「うん…」⬅︎蚊の鳴くような返事。

 

「今から迎えに行くから待ってて。」

 

あの叫びようだと、自力で帰って来ーい!って言われるかと思った…。

 

そして、さらに冷静を取り戻した主人から再度着信。

 

「そしたら、こうするよ。明日は送れないから、カバンは空港に預けて、空港への行き方を教えながら帰るよ。」

 

さすが、放心状態の私とは違って、すぐに次へシフトチェンジしている…。

 

 

私は今まで、何十回も飛行機に乗っているし、一人旅もしています。でも、こんな事は初めて。本当です。

 

そして本日空港2往復目の主人が到着。

 

イライラしてるだろうなあ、怒られるかなあ、と恐る恐る近づくと…

 

目が合ったら、呆れ過ぎたのか、つい笑っちゃったので、私も笑っちゃったら、

 

「全然面白くないよ、これ、真面目に恥ずかしいよ!大事な事に集中してって、1000回言ってるよねっ!」

 

でも、アホ過ぎて笑っちゃってる。

 

「私だって、恥ずかしいよ!初めてだもん、こんな事…。」

 

主人は怒りたいのに、結局やっぱり笑っちゃってましたが、小さな声で、こう一言つぶやきました。

 

「ついて行くべきだった…」

 

そして、怒り笑いしながら帰宅。

 

普段は飲まない私達ですが、この日ばかりは2人で晩酌。

 

そして、主人のために沢山作っておいた、大好物のグラタンを2人で食べて、翌日の空港行きのシュミレーションを完璧にしてもらいました。

 

翌日は、出発5時間前に1人で出発。

無事に飛び立つことが出来ました♡

 

超ロジカルな主人は、信じられないくらい頼りになるので、私のうっかりは日に日に進行中。

 

 

私を良く知る友達には、私らしいと言って楽しんでもらえましたが、主人に本当の本当に呆れられない様に、少し気を引き締めつつ、程良いうっかりさんでいられる様に精進して行きたいと思います!