パリのちモスクワ

パリで出逢ったロシア人と10年後にモスクワで結婚。超ロジカルな夫と超うっかりな私の生活、ロシアの魅力。

チェーホフ記念モスクワ芸術座 ゴーゴリ『-外套 がいとう-』②

こんにちは!

 

やっと、やっとゴーゴリの『外套』②を書くことが出来ます!

 

そう、また演目変更になったら・・・と思い、予告してませんでしたが 

ついに昨日観てきました。

 

前回の、悲しくもとんちんかんな物語はこちら。

 

paris-moscou.hatenablog.com

 

昨日は演目変更なし!

 

カメルゲルスキー横丁の角のバレニキ(ロシアの水餃子野菜入り)屋さんで腹ごしらえをして、いざ劇場へ。

 

вареничная NO1  

バレニキ1番っていう感じてしょうか。

とても美味しいです。

http://varenichnaya.ru/

 

そして、もちろん前回同様に迷い、

声をかけてくれたお姉さんに違う別館に案内され、

そこで間違いを指摘されて、やっと新館へ。

 

このくだり、また半年後とかにやりそうですが、

結構ぎりぎりに劇場へ。

いそいそと入ってきた私達に、劇場のお姉さんが、

 

「***1時間40分****!」

 

と言いながら、ドアへ案内してくれました。

 

「え?何?」

 

「*******!」

 

「??まあいいか、ここね!」

 

「わかったみたいね。」

 

「あれ、トイレだねここ。」

 

つまり、

 

「1時間40分 休憩なしだから、トイレ行きたかったらここよ!」

 

ということだったらしい。

 

トイレから一瞬で出てきたのを見て、

 

「あ、やっぱり分かってなかったのね。」

 

と、お姉さん失笑。

 

「こっちこっち」

 

そして、席を探すのにも、おばちゃんとかみ合わず、

 

「この列」

 

「ああ、この列ですね。」

 

「ここ、この列よ!」

 

「だからここでしょうよ・・・。」

 

ちょっと押し問答しつつ、何とか着席。

 

ここは本当に小さなステージで、客席も50席位かな?

 

前から二列目で、ど真ん中。

ステージにとても近い。

 
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ん?50席以上ありますね。

 

私もお友達も、今週までにもう一度本を読み返し、予習は完璧です。結局私は3回目でしたが、毎回驚いたり、ワクワクしたり、主人公と一緒に後悔したりしてしまいます。ゴーゴリさん凄い!

 

始まるまで、こんな小さなステージで、どうやって表現するのだろうとワクワク。

 

始まってみると、

 

え?どのシーンから始まったんだ?

この人たちは誰?

 

と、少々びっくりの演出でしたが、

予習の甲斐あって誰が何を表現しているのか分かり、ついていけました。

 

物語のとおりに進むのではなく、工夫が凝らされていながらも現代的になりすぎない演出で、ゴーゴリ初心者の私達には丁度良く、楽しめました。

 

ロシア語が分かれば、少し俳優さんとの言葉遊びのやりとりに参加出来そうでしたが、そこはまだまだ敷居が高かった。

 

内容は深くお話しませんが、ゴーゴリ初心者の方には、

こちらの劇場の『外套』をおすすめします。

 

チェーホフ記念モスクワ芸術座 サイト

МХТ им. А. П. Чехова

ネットでもチケットの購入が可能です。

 

今回の席は750ルーブル(1400円位)。安い!

 

(他の劇場でもやっているようですが、もっともっと現代風にアレンジされ、ロシア語が理解できない私にはついていけないらしいです。)

 

主役のアカーキィ・アカーキエヴィッチを演じる俳優さんは、数々の映画や舞台で活躍し、テレビでも特集される方で、

Авангард Леонтьев さん。

・・・。

アヴァンガルド レオンティエフ さん・・・かな?

 

何とも冴えなく、ツキのない、哀れな主人公を見事に演じています。

 

毎回思うけれど、もっとロシア語が理解できたなら・・・!

 

また来年あたりにトライしてみようかな。

とにかく、念願の『外套』が見られて、大満足の夜でした。

 
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劇場のホールはこんな感じで、とても素敵でした。昔の俳優さんの写真などもたくさん飾ってありました。

 

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小さい劇場だけど、2階席もあります。これは2階席への階段。

 
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今回の作家ゴーゴリさんではなく、ゴーリキーさんもこちらに。

次は『どん底』読ませていただきます。

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そして最後はもちろんこの人。

劇場近くにたたずむナイスミドルのチェーホフさんです。

いつ見ても素敵ですね。

 

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こちらは、テラス席で賑わうカメルゲルスキー横丁。

 

それでは、また、劇を見たらご報告します。