チェーホフ記念モスクワ芸術座 ゴーゴリ『-外套 がいとう-』②
こんにちは!
やっと、やっとゴーゴリの『外套』②を書くことが出来ます!
そう、また演目変更になったら・・・と思い、予告してませんでしたが
ついに昨日観てきました。
前回の、悲しくもとんちんかんな物語はこちら。
昨日は演目変更なし!
カメルゲルスキー横丁の角のバレニキ(ロシアの水餃子野菜入り)屋さんで腹ごしらえをして、いざ劇場へ。
вареничная NO1
バレニキ1番っていう感じてしょうか。
とても美味しいです。
そして、もちろん前回同様に迷い、
声をかけてくれたお姉さんに違う別館に案内され、
そこで間違いを指摘されて、やっと新館へ。
このくだり、また半年後とかにやりそうですが、
結構ぎりぎりに劇場へ。
いそいそと入ってきた私達に、劇場のお姉さんが、
「***1時間40分****!」
と言いながら、ドアへ案内してくれました。
「え?何?」
「*******!」
「??まあいいか、ここね!」
「わかったみたいね。」
「あれ、トイレだねここ。」
つまり、
「1時間40分 休憩なしだから、トイレ行きたかったらここよ!」
ということだったらしい。
トイレから一瞬で出てきたのを見て、
「あ、やっぱり分かってなかったのね。」
と、お姉さん失笑。
「こっちこっち」
そして、席を探すのにも、おばちゃんとかみ合わず、
「この列」
「ああ、この列ですね。」
「ここ、この列よ!」
「だからここでしょうよ・・・。」
ちょっと押し問答しつつ、何とか着席。
ここは本当に小さなステージで、客席も50席位かな?
前から二列目で、ど真ん中。
ステージにとても近い。
ん?50席以上ありますね。
私もお友達も、今週までにもう一度本を読み返し、予習は完璧です。結局私は3回目でしたが、毎回驚いたり、ワクワクしたり、主人公と一緒に後悔したりしてしまいます。ゴーゴリさん凄い!
始まるまで、こんな小さなステージで、どうやって表現するのだろうとワクワク。
始まってみると、
え?どのシーンから始まったんだ?
この人たちは誰?
と、少々びっくりの演出でしたが、
予習の甲斐あって誰が何を表現しているのか分かり、ついていけました。
物語のとおりに進むのではなく、工夫が凝らされていながらも現代的になりすぎない演出で、ゴーゴリ初心者の私達には丁度良く、楽しめました。
ロシア語が分かれば、少し俳優さんとの言葉遊びのやりとりに参加出来そうでしたが、そこはまだまだ敷居が高かった。
内容は深くお話しませんが、ゴーゴリ初心者の方には、
こちらの劇場の『外套』をおすすめします。
チェーホフ記念モスクワ芸術座 サイト
ネットでもチケットの購入が可能です。
今回の席は750ルーブル(1400円位)。安い!
(他の劇場でもやっているようですが、もっともっと現代風にアレンジされ、ロシア語が理解できない私にはついていけないらしいです。)
主役のアカーキィ・アカーキエヴィッチを演じる俳優さんは、数々の映画や舞台で活躍し、テレビでも特集される方で、
Авангард Леонтьев さん。
・・・。
アヴァンガルド レオンティエフ さん・・・かな?
何とも冴えなく、ツキのない、哀れな主人公を見事に演じています。
毎回思うけれど、もっとロシア語が理解できたなら・・・!
また来年あたりにトライしてみようかな。
とにかく、念願の『外套』が見られて、大満足の夜でした。
劇場のホールはこんな感じで、とても素敵でした。昔の俳優さんの写真などもたくさん飾ってありました。
小さい劇場だけど、2階席もあります。これは2階席への階段。
次は『どん底』読ませていただきます。
そして最後はもちろんこの人。
劇場近くにたたずむナイスミドルのチェーホフさんです。
いつ見ても素敵ですね。
こちらは、テラス席で賑わうカメルゲルスキー横丁。
それでは、また、劇を見たらご報告します。