パリのちモスクワ

パリで出逢ったロシア人と10年後にモスクワで結婚。超ロジカルな夫と超うっかりな私の生活、ロシアの魅力。

『らりるれろ 』と『 R 』の壁

 

 

こんにちは。

 

ちょっと、出来心で夕食時にホワイトビールなど飲んでしまったので、

今日はちょっと軽めの話題を。

 

あまり飲めないので、500mlを必死に飲む感じで、半分ほど飲んだところですでに真っ赤です。

 

さて、日本人が外国語を習得する際にぶつかる壁。

R の発音。

 

その高い壁、ロシア語にも、もちろんあります。

ロシア語のキリル文字では、

R = Р と書きます。そう、ローマ字のピーと同じ。

 

なので、例えば、

(日)レストラン=(英)Restaurant=(露)Ресторан

となります。

 

モスクワに来たばかりの時は、

街中に書いてある 『Ресторан レストラン』 を見ては、

「ペクトパン・・・?ペクトパンいっぱいあるな。なんだろな。」

 

そんな私も、お陰様で今では、Р は R としか読めなくなりました。

 

実は私、幼い頃からいわゆる『巻き舌』が出来なくて、

なんとも悔しい思いをしてきました。

 

どんなに練習しても、「るーるるるる」となってしまうのです。

大人になってから知ったのですが、これは生まれつきの遺伝で、

出来る、出来ないは決まっているそうです。

学校で医師に習ったので多分正しいと思います。

 

ですから、R の発音は、フランス語ではごまかしていたし、

ロシア語でも出来ません。

ふざけているくらいの感じで言えば、何とか通じることもある程度。

 

そして、最近ぶち当たった壁。

 

それは、マクドナルドのソフトクリーム。

29ルーブルなので、60円弱。

アイスクリームより、ソフトクリームが好きだし、

小ぶりで安いので気に入っています。

 

 
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でも、もちろん商品名は『ソフトクリーム』ではありません。

 

商品名は、『Вафельный рожок』。

日本語で言ってみると、

『ヴァッフェリニィ ロジョック』かな?

ロジョックは、角 という意味なので、

『ワッフルコーン』といったところでしょうか。

 

でも、『ロジョック』が、とにかく通じない。

1回目にチャレンジした時、

 

「ろーじょっく ください!」

 

「え?」

 

「ろーじょっく・・・」

 

「え?もう一度・・・」

 

「ろじょっく? え? ろーじょく?」

 

「????」

 

悔しいが、お兄さんの後ろに積んであるコーンを指して、

「ほら、その、ちいさいアイスください」

 

「あー、ロジョック!」

 

だから、言ってるじゃないか・・・。

 

でも、発音の壁は厚い。

 

そして、日を改めて2回目。

今度こそ!と、大きな声で、

 

「ろーじょっく! ぱじゃーるすた!(どうだ!)」

 

注)パジャールスタ=お願いします

 

「ん?」

 

「ろじょっく?ろーじょっく?(またかいな・・・)」

 

「ごめん、わからない・・・。」とお兄さん。

 

「アイスください。(手でコーンを持つジェスチャー)」

 

「あー、ロジョック!」

 

だから・・・、何度も言ってるじゃぁないですか。

 

肩を落とし、すごすご退散しそうになったその時。

でも、これでは成長できない!

と思い、優しそうなそのお兄ちゃんに、

 

「これ、なんて言えばいいの?」

レッスンをお願いしてみました。

 

笑顔で、「ロジョック、ロジョック!」

 

「るるろじょっく」

 

「いや、ロジョック!」

 

「どぅるるろじょっく!(イメージ)」

 

「そうそう!」

 

恥を忍んで、トレチャコフスカヤ地下鉄駅前の大繁盛店のカウンター前で、

発音を習得。

 

そして・・・

今日!

 

3回目のトライ。

 

「どぅるるろじょっく ぱじゃーるすた!」

 

「はい、29ルーブルです。」

 

おー!一発で通じました!

 

もう、嬉しさで満面の笑顔。

必要以上に笑顔で「ありがとう!」

と言うと、

つられたお兄ちゃんも必要以上の笑顔。

 

モスクワでも、マクドナルドのお兄ちゃんの爽やかなスマイルは、

やっぱり0円でした。

 

成功体験により、ご機嫌で帰宅。

 

と言うわけで、いつも飲まないビール。

になったわけでした。

 

それでは、おやすみなさい。