パリのちモスクワ

パリで出逢ったロシア人と10年後にモスクワで結婚。超ロジカルな夫と超うっかりな私の生活、ロシアの魅力。

ロシア語家庭教師 再び

 

前回、ロシア語が楽しくなってきました。

と書きました。

 

仕事ではほぼロシア語は使わないので、

あまり上達はしていないのですが、

新しい先生とのレッスンを再開し、

自己学習をする時間も増えました。

 

以前お願いしていた男性の先生は、

中国の大学に呼ばれて転勤していき、

今度は知人に紹介してもらった女性の先生です。

 

先生は、私より若いこぎれいな人で、

何と言うか、いい意味で独特な雰囲気で、

いっさい慣れ合いにならず、

プライベートに入り込んでくる事も無く、

私の都合にしっかり合わせてくれて、

彼女とのレッスンには全くストレスがありません。

 

最初はちょっと、

その不思議感が噛み合わないかも、

と思いましたが、仕事人という感じで、

今は彼女のレッスンがとても気に入っています。

 

我が家に来てもらっているのですが、

授業後に雑談しながらお菓子を食べて・・・とか、

そんなこともなく、

授業が終わったらそそくさと身支度をして、

私の雑談に答えながら玄関に向かいます。早い!

そこへ、「先生お金お金!」

と毎回追いかけていくといった感じ。

 

先生は、

「ああ、お金?じゃあもらおうかしら。」

とは言いませんが、本当にそんな感じで、

私がもし支払いを忘れても、

「じゃあね!」と、

そのまま帰ってしまいそうな雰囲気。

一度試してみたい誘惑にも駆られます・・・。

 

あまりに早いので、

「先生お急ぎですか?」

と聞くと、

「来るときは急ぐけど、帰りはゆーっり帰るわ。ゆーっくりね。」と。

 

どう考えても、

めちゃめちゃ急いでいるようにしか見えないのですが、

そんな彼女の喜怒哀楽が無く淡々とした言動が、

だいぶ私のツボにはまってきました。

 

基本、男女問わず、

独特な雰囲気を醸し出す人が好きなので、

興味津々になってきてしまったのですが、

この、ノンストレスの関係を長続きさせたいので、

グッとこらえてロシア語の上達に邁進する所存です。

 

興味深々は封印!

我慢できるかな・・・。

 

先生、末永くよろしくお願いします!

малый театр マールイ劇場

 

先週、いつもコンサートやバレエに一緒に行くお友達に誘われて、初めてマールイ劇場へ行ってました。

 

演目は、ずっと観たかったのに、観そびれていた、チェーホフ "三人姉妹" 。

そのお友達とは以前から、

チェーホフ、かっこいいよね!」と話していました。

 

はい、モスクワ大学医学部卒のチェーホフ銅像赤の広場ボリショイ劇場の近くにある歩行者天国、カメルゲルスキー横丁にいらっしゃいます。

もともとドクターでした。

かっこいい。

三人姉妹のオリガ役を演じた女優さんと結婚していましたが、彼女も沢山いたみたいです…。

かっこいいから…。

 

f:id:paris-moscou:20170206064052j:image

 

でも、まさか今月、芸術鑑賞できるなんて思っていなかったので、嬉しかった!

 

と言うのも、

また新しい仕事にチャレンジし始めたところで、要領の悪い私は完全にその事で頭がいっぱいで、コンサートやバレエを調べる暇すら持てていませんでした。

 

そこへ、"三人姉妹"へのお誘い。

そして、チケットの手配までしてもらって、ありがたい事に、私は行くだけの状態でした。

 

そして、昨年読んだ三人姉妹を、前日にざっと飛ばし読みをして復習。

当然、全編ロシア語なので、登場人物やストーリーを頭に入れておかないと、完全に置いてけぼりになります…。

 

この劇場は、ボリショイ劇場横のマールイ劇場の改装工事のために作られました。工事は終わりましたが、ここでも並行して上演されています。

 

http://www.maly.ru/

 

こちらのマールイ劇場は、 地下鉄 добрынинская ドーブルィ二ンスカヤが最寄り駅です。

 

こじんまりして、とても可愛らしい劇場でした。

写真だとうまく伝わらないかもしれませんが、こんな感じ。

 

f:id:paris-moscou:20170204044108j:image

f:id:paris-moscou:20170204044118j:image

 平日の夜でも沢山の観客。杖をついたおばあちゃんもいます。

 

そして開演。

簡単なセリフ以外、やっぱり聞き取れない!

でも、やっぱり復習して良かった。

完全な置いてけぼりにはならずに済みました。

休憩中に友達と、あれがあの人だよね?と、役柄を確認。

 

最近の寝不足に加え、全神経を集中させた結果、終わった頃にはグッタリ。

 

でも、念願の戯曲デビューができました。

そして観劇後、"三人姉妹"3度目を読んでいます。登場人物やイメージもわきやすく、理解度が増しました。

 

ロシア語の勉強も楽しくなって来たので、また劇場に足を運ぼうと思います。

今度は改装後のマールイ劇場にも行きたいです。

 

興味のある方、本でしっかり予習してからなら大丈夫です。おすすめします!

モスクワの冬は暑い!

 

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

 

先日の1月12日で、モスクワへ来て1年になりました。

 

改めて、自分のロシア語力が全く上達していない事に愕然としました…。

フランスで1年生活した時の、十分の一にも満たない語学力。

さらに、ロシア語と混乱してフランス語の能力低下が激しい…。

これは深刻です!頑張ります!

 

さて、モスクワの冬!

1月の始めに、−28度を体験しました。

どうなるかというと、

外に出ると、コホッと咳が出ます…。

肺がビックリしているのでしょう。

そして、まばたきがしづらくなります。

まつ毛が凍っているのでしょう。

さらに、鼻の中がシャリっとします。

鼻毛が凍っているのでしょう。

 

でも、その程度です。

みなさんが思う程、怖くはありません。

 

そして、これは聞かれるたびに数えきれない程訴え続けていますが、

屋内が何処もかしこも、日本より暖かいので、結果、日本の冬の方が体感温度がかなり低いのです。

私なんて、しょっちゅう汗だくです。

コートの中は、日本にいた時よりも、薄着を心掛けています。

 

今日も職場でこの話になりましたが、モスクワに住む日本人の10人中10人が、日本の冬のほうが絶対に寒い!と言いますから、間違い無いと思います。

そして多くの人は、日本に帰国するとたいてい風邪をひいて帰ってきます…。

 

でも…

 

それでも信じられない方、是非真冬のモスクワへお越しください。

街はキラキラ、雪はサラサラ、

家ではパンツ一丁でも大丈夫です!

 

セントラルヒーティングだから!

 

 f:id:paris-moscou:20170125024757j:image

 

そして、気が向いたら外で、

まつ毛や鼻毛が凍る体験もできます。

きっと、モスクワを大好きになると思います!

 

 f:id:paris-moscou:20170125024505j:image

 

お待ちしています!

 

хачапури ハチャプリ!

 

今まで食べ物について、ほとんど書いてきませんでしたが、今回は私の大好物、おそらくNo. 1の хачапури ハチャプリをご紹介します。

 

これはグルジア料理で、生地にもチーズを練り込んであり、さらにチーズを挟んだパンと言うかピザと言うか、もっちりとして、とにかく本当に美味しいのです。

 

日本でハチャプリを食べられるレストランは無いかと、調べてみましたが、今の所みつかっていません…。

だから、是非とも食べに来てください。

グルジア料理は日本人の味覚に絶対合うと思います。

 

地方によって、様々なハチャプリがありますが、これは私の大好きな、アジャルリのハチャプリ。真ん中にチーズ、バター、卵が乗っていて、それらをかき混ぜて食べるスタイル。

f:id:paris-moscou:20161229134838j:image

 

そしてこちらは、チーズを挟んで焼いたスタンダードなイメルリのハチャプリ。

これは、私の働く事務所の1階にあるстоловая スタローバヤ(食堂)のおばちゃんが焼いたもの。

オーブンから出したて!

f:id:paris-moscou:20161229134854j:image

 

このおばちゃんはグルジア出身なので、たまーにハチャプリが登場します。

おばちゃんは、とても豪快な人で、歯に衣着せぬ物言いなので、はじめは面食らいましたが、悪い人ではありませんし、

個人的には、女優の白川由美さんに似ていると思っています。郷ひろみさんの元奥様の二谷友里恵さんのお母様、または俳優二谷英明さんの妻、余計ややこしいか?

おばちゃんは、若い頃きっとなかなかの美人だった人。

 

初対面の時にはでっかい声で、

 なんだい、この子喋れないのかい!!

 と言われました…。

が、私のハチャプリへの情熱とはしゃぎようを見たからか、だいぶ打ち解けて来ました。私がいつも、めちゃくちゃ褒めるので、悪い気もしないのでしょう。

 

私は基本、毎日お弁当持参なのですが、今回は仕事納めの12/27に、野生の勘でおばちゃんの元へ。そして焼きたてのハチャプリを、いの一番に手に入れました!

 

おばちゃんは私がハチャプリだけ狙っているのを知っているので、私が顔を出した途端、

 

おー、来た来た、ハチャプリ焼けるよ!

Хачапури будет!

 

と教えてくれました。

 

うわーい!!

Сегодня, с сыром?

今日はチーズ入り?

 

と聞いた私に、

 

ハチャプリは、チーズ入りだけの名前なんだよ。

(調べてみたら、ハチョ=チーズ 、プリ=パン という事らしい。)

 

С мясом?

お肉入りは?

 

肉入りは、ハチャプリとは言わないんだよ。

 

と、教えてくれました。

私は、肉入り、豆入りもハチャプリと呼ぶのだと思っていたので、ハチャプリファンとして恥ずかしく思いました。

肉入り=クブダリ、豆入り=ロビアニ、と言うらしいです。

 

これが作れるようになったら最高なんだけど。いつか、食堂の白川由美に教えてもらおうか、ロシア語が満足に喋れるようになったら…。

いつになるだろう…。

 

とにかくこれは、食べなきゃ損!

皆様、モスクワでお待ちしております。

 

モスクワの宅配サービス事情

 

今回は、доставка-宅配- について。

 

先日化粧水がなくなりかけ、職場の先輩に化粧水のお勧めを尋ねたら、

 

私ももうすぐ無くなるから、ネットで一緒に買おうか。

 

という事になり、

Плацентоль (プラツェントーリ)

というメーカーのローズ化粧水とクリームを発注しました。

 

f:id:paris-moscou:20161227154035j:image

 

私は明日にでも化粧水が底をつく状況だったので、

 

最短で!

 

のコメント入りで注文をしてもらいました。

そのまま近くで夜ご飯食べて帰ろうか、という事になり、カフェで晩ご飯を食べていると確認の電話が先輩の携帯へ。

 

配達、地下鉄のホームまで取りに行くなら明日、オフィスに届けるなら月曜日だって、どうする?

 

地下鉄のホームで受け渡し??

何とも不思議な提案ですが、その日は木曜日。金曜日を逃すわけにいきません!

 

よく分からないけど行きます!

 

というわけで、翌日のお昼休みに合わせて、最寄りの地下鉄までバスで向かいました。

ロシア語初心者の私を心配した先輩は、職場の携帯を持たせ、配達人の名前や携帯番号、服装などを事細かに説明してくれ、まるで、テレビの「はじめてのおつかい」のようにして送り出されたのでした。

頭の中はあのテーマソング…。

 

そして、地下鉄のホームど真ん中で待ち合わせ、というモスクワの定番スポットで待つ事10分。

f:id:paris-moscou:20161227055118j:image

↑ホームの真ん中の目印。

 

茶色のコートに茶色のブーツ、紙袋を持った女性が近づいてきました。

 

***さん?

 

名前を確認し、現金と引き換えに商品をもらいました。

 

先輩にメール後、お昼食べてから帰社。

 

初めてのおつかい、泣かずに行って来られました!

 

と報告。

何だコレ?こんなの成り立つんだなあ…。さすがロシア、面白すぎる。

 

そして、受け取り確認のメールが先輩に届きました。

そのメールの最後に、

 

次回からは、注文の時に**駅のホーム受け取りと書いてください。

 

と…。

 

は?いやいや、今回は急いでただけで、次回からはオフィスに届けてもらいますから!もうわざわざ行きませんよ!

 

商品は、容器も使いやすくシンプルで、日本人の私の肌にも問題なく馴染み、なかなか気に入って使っています。

 

そして、それから数週間後のこと。

オフィス最寄りの地下鉄の駅前、雪の降りしきる中、若い女の子がおばさんから商品を受け取りお金を払う光景。

 

どうやら、このシステム、割と普通にあるようです…。

 

 日本ではあり得ないけれど、ロシアでは何でもアリです!

 

西本智実さんとロシア国立交響楽団

 

12月10日、待ちに待った西本智実さん指揮のコンサートが、地下鉄マヤコフスキーからすぐの、チャイコフスキーコンサートホールで開催されました!

f:id:paris-moscou:20161226050213j:image

 

f:id:paris-moscou:20161226050402j:image

 

地下鉄マヤコフスキー駅の真ん前の広場には、こんな楽しいブランコがあります。冬だろうが雪が降っていようがお構いなし!

私も1人でトライした事があります…。

 

ここは、一週前の12月2日にバイオリニストのニキータさん(前回登場しました)を聴きに来たばかり。

 

そして、今回の西本智実さん。

もちろん名前は知っていましたが、サンクトペテルブルクイリヤ・ムーシン氏のもとで勉強した事などは、初めて知りました。

 

私は指揮者の専門的な良し悪しはわかりませんが、とにかく、同年代の日本人女性がここで指揮台に立つ、という事だけでも充分感激です。

 

西本智実さんは、とても華奢な女性でしたが、指揮をする姿はとても凛として素敵でした。

 

隣にいたロシア人のおじさんに、

彼女の指揮、どう思う?

と聞いたら、

いいよ!よくオーケストラが動いてるね!

と褒めていました。

 

実はこのおじさん、前回も隣で、チャイコフスキーについて色々教えてくれた方。同じ席を取ったら、おじさんも同じ席を取っていました。今回は奥様と一緒。

多分あの席でまた会えると思う…。

 

ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番(ソチオリンピック浅田真央さんが使った楽曲)を演奏されましたが、日本人女性がモスクワで一流のオーケストラを率いている姿を見て、その演奏を聴いて、少し落ち込んでいた私はたくさんの勇気をもらいました!

本当に聴きに来て良かった。

 

最後は涙が止まらず、それに気づいたおじさんが言いました。

僕の妻も今、君と同じだよ!

 

終わってからお友達と、お花買っていって渡せたら良かったよね、と話しました。ファンの人達が、ステージ前で直接本人にお花を渡す事がよくあります。

やりたかった…。

 

今度はいつ聴けるかな。

その時を楽しみに…。

 

チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院

 

 

お久しぶりです。

長い事、多重課題に追われて書けずにいました…。

 

先日…と言ってもなかなか書けないまま、もう2ヶ月ほど経ってしまいましたが、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院(МГК エムゲーケー)の大ホールに、クラシックコンサートを聴きに行ってきました!

 

f:id:paris-moscou:20161224075639j:image

f:id:paris-moscou:20161224075844j:image

↑この大ホールはとても素敵です。

 

今までは、主人が選んでくれたコンサートやバレエを観に行くばかりでしたが、

仕事を始めたので、自分の稼いだお金で、自分で選んでみました!嬉しい!

 

急に思い立ったので、お友達を誘う暇もなく、チケットを購入。

 

МГКのコンサートホールには、モスクワに引っ越してきたその週に、ピアノコンサートに行ったのが初めでした。しかもその時は何も喋れないのに1人で…。よく行けたな…。運と度胸だけで生きています。

 

スパルタ教育のお陰で、バレエやコンサートには、堂々と行けるようになりました。今や私にとっては、お買い物に行くより敷居が低いかも…。

 

f:id:paris-moscou:20161224075717j:image

↑ちょっと分かりにくいですが、МГК前におられるチャイコフスキーさんです。

f:id:paris-moscou:20161224081307j:image

↑こちらは室内におられるチャイコフスキーさんです。

 

 

今回のコンサートで、心を鷲掴みにされたのは、バイオリンのソリスト

Никита Борисоглебский (ニキータ ボリソグレブスキー) さん。

発音が違ったらすみません…。

 

クラシック素人の私でも、うわーっ!と思うほど、美しい音色で鳥肌が立ちました。お陰で他の楽器のソリストはよく覚えていません。

 

それ以来、彼の出るコンサートをチェックして、極力聴きに行く事にしています。

 

クラシックは敷居が高いと思いがちですが、私にとっては、この人の演奏好きだなあ、とか、鳥肌が立った!とか、涙が出た…とか、そういう感動で充分です。最近は、気に入ったソリストや、聞いてみたい作曲家で選んで、とにかく沢山聴きに行く事にしています。何事も経験を重ねる事が大切!

 

モスクワでは、500ルーブルから1500ルーブルで、素晴らしい音楽が聴けるので、(只今1ルーブル=1.92円なので、約960円から1900円程度)ここはケチらずに。

 

皆さん、モスクワには大小様々なコンサートホールがあり、少し変わった場所でもコンサートが楽しめます。

書きたい事が山程あるので、これからまた頑張って書いていきます!

 

今、モスクワの街は、キラッキラです。

f:id:paris-moscou:20161224080050j:image

f:id:paris-moscou:20161224080219j:image

f:id:paris-moscou:20161224080117j:image

f:id:paris-moscou:20161224080137j:image

 

日本も盛り上がっているかなあ。

皆様、素敵なクリスマスをお過ごしください。