モッソヴェート劇場 『Р.Р.Р』ドストエフスキー 『罪と罰』
こんにちは。
今回は、私の大好きな劇場、モッソヴェート劇場をご紹介します。
マヤコフスカヤ駅徒歩5分、チャイコフスキーコンサートホールを通り過ぎ、その横の劇場も通り過ぎた先にある、公園の中にこの劇場はあります。
公園の入り口から劇場までのストロークもまた良い。
夜はライトアップされ、とてもキレイ。
中に入ると、ダンスフロアのようなホールがあり、吹き抜けの上の階では軽食や飲み物がいただけるビュッフェになっています。
途中の休憩時間にはピアノ演奏があり、音楽も楽しめます。得した気分。
劇場内はこんな感じ。
私は1番上のバルコニー席の1番前を取ったのですが、足元がかなり狭いので足が常に90度。
バルコニー席をとる場合は、1つ後ろの席が良いかもしれません。
ちなみに、私の席は舞台から遠いですが、350ルーブル(約700円)。安い!
私は以前に一度読んたのですが、だいぶ忘れてしまったので、去年の年末にもう一度読みました。重いと敬遠しがちですが、私はとても好きです。読んで良かった…。って心から思える本です。
ドストエフスキーで一番好きなのは、『白痴』ですが、これは去年同じこの劇場で、元生徒のロシア人夫婦と一緒に観ました。これもとても良かった。その時に、『罪と罰』も素晴らしいと聞いて、早速チケットを取りました。
『罪と罰』は、ロシア語では『Преступление и наказание プレストゥプレニエ イ ナカザニエ』ですが、この劇場での題名は、『Р.Р.Р』。
これは、主人公の名前、
『ロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ』の、頭文字。
ローマ字では 「Р」は「ピー」ですが、キリル文字の「P」はローマ字でいう「アール」なので、主人公の名前の頭文字は『Р.Р.Р』ということになります。
フロアには、所属俳優さんの写真。
今日の俳優さんたちを探します。
私が休憩時間に、ドゥーニャ役の女優さんの写真を撮っていると、
「彼女はソーニャ?」
と、ロシア人のおじさまに聞かれたので、
「彼女はドゥーニャ、ソーニャはこっちの彼女ですよ。」
と教えてあげたりして、面識は無くても、同じものに興味を持つ同士、話ができたりします。
そして、今回の舞台装置は本当に素晴らしくかっこ良くて、無機質な装置を回転させながら、シーンの変化を表現していました。
感動!
特に、始まり方から既にグッと来て、そのまま入り込めました。
主人公のラスコーリニコフ役の俳優さんは、イメージにぴったりでしたし、ラスコーリニコフを心理戦で追い詰めていく予審判事ポルフィーリー役のベテラン俳優さんの演技は、たまらなくいぶし銀で拍手喝采でした。
何度かブログに登場しているロシア人女子大生、なっちゃんは3回観たそうです。また観たいと言っていました。
私もロシア語が上達したら、もう一度観たいです。
その他のロシア人の友人も含め、この劇場が一番好きだと言う声は多いですね。
この劇場では、チェーホフの『桜の園』や、『三人姉妹』、『ワーニャ伯父さん』など、他にも有名どころを観ることができます。
先に本を読んで、ストーリーを頭に入れておけば、何とかついて行けます!
明日は念願の、ゴーゴリの『外套』を、チェーホフ記念モスクワ芸術座で観てきます。
また報告しますね。
モッソヴェート劇場サイト
https://mossoveta.com.ru/