パリのちモスクワ

パリで出逢ったロシア人と10年後にモスクワで結婚。超ロジカルな夫と超うっかりな私の生活、ロシアの魅力。

モスクワの地下鉄での素敵な出逢い

 

 

昨日、主人と地下鉄に乗っていた時の出来事。

 

ひとつ席が空いて、

主人に促されて座りました。

 

すると、ヨロヨロと1人のお婆ちゃんが乗ってきました。

 

ロシア人は、女性や子供、お年寄りに席を譲る習慣がしっかり身についていて、

いつも先を越されてしまうのですが、

今回は、私が1番に席を譲ることが出来ました!

 

「ありがとう!」と言って、

座ったお婆ちゃんは、カバンをごそごそ。

 

すると、カバンから紙が1枚落ち、

主人が拾ってお婆ちゃんに渡した後、

 

「見た?彼女、フランス語の勉強してる。」

と主人。

 

お婆ちゃんは80歳位。

使い込んだノートには、びっしりとフランス語のフレーズが。

 

C'est vrai.

それは本当です。

 

Ce n'est pas vrai.

それは本当ではありません。

 

Je mange avec ma fille.

私は娘と一緒に食べます。

 

などなど。

 

ノートのフレーズを読んで、

その後ノートから目を外し、

考えている表情。

 

地下鉄での移動時間を使って、

フランス語のフレーズを覚えているんです。

 

それも、ほんの3駅位の隙間時間です。

 

そして、もう1度私に

「どうもありがとうね!」

と言って、降りて行きました。

 

 

何だかとても素敵な光景を見たように思えて、

幸せな気分になりました。

 

 

そしてなぜか、私も初めてスムーズに、

「どういたしまして。」

をロシア語で返す事が出来ました。

 

 

 

私達夫婦は、10年前にフランスで出逢いました。

私は英語が苦手、ロシア語は始めたばかり、

彼は日本語が全くダメ、という事で、

通常フランス語で会話しています。

 

でも、ロシアに移住したのだから、

家でも、もっとロシア語で話せるようになりたいと思っています。

 

 

ロシア人のお婆ちゃんがフランス語の基礎会話の勉強しているのを見て、

学び始めるのに遅いって事は無いんだ!

と勇気付けられました。

 

 

私もいくつになっても、

いろんな事に興味を持って、

学び続けられるお婆ちゃんになりたい。

 

 

お婆ちゃん、

私もロシア語頑張ります!