パリのちモスクワ

パリで出逢ったロシア人と10年後にモスクワで結婚。超ロジカルな夫と超うっかりな私の生活、ロシアの魅力。

モスクワの雪事情

  

11月になりました。

日本はまだ、20度近く気温が上がることがあるみたいですね。

 

モスクワは現在0度。

雪が降っています。そして、もう外は雪が積もっています…。

 

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雪が積もっていると言う事は、働く車の登場です。

 

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 今朝は、3台連なって雪を蹴散らし、後部に搭載した薬を撒きつつ去って行きました。

歩きやすい…。

さすが雪国、対応が早い。

ビルの上の雪おろしも始まっています。

 

私も実は雪国の生まれです。

家族の猛烈な反対を押し切って、確か90歳近くまで、毎日自分の家の前の雪すかしをし、屋根に登って雪おろしをしていた祖父を思い出しました。

 

そして、最近発見したこと。

 

雪の結晶って、肉眼で見えるんですね。

日本でも乾燥している地域ではもしかしたら見えるのかもしれませんが、私の故郷は湿気が凄いので、見たことが無かったのでびっくりしました。

 

本当に見事に、あの結晶!

色んな形があってたのしいのですが、とても難しくて1つしか撮れませんでした。小さくてごめんなさい。

本当に可愛い、綺麗な形の結晶でした。

なんとなく見えるかな?

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この結晶、家を出て駅に着くまでの7分間、まるで手袋のワンポイントのようにずっとこのままの形でついて来ました。

 

寒いし、暗いけど、モスクワにはこんな楽しみもありました。

 

また小さな楽しみを見つけたらお知らせします!

日本の匂い

 

夕食の買い物を終え、いつものエレベーターへ。

 

Здравствуйте!こんにちは!

(たまに無視される💧けど負けない)

と挨拶をして乗り込みました…が、

何か違和感と言うか、

懐かしい物が目に入ったような…。

 

熱い視線を感じ、足元をみると、

そこには…

柴犬。

 

ん?柴犬?

 

ロシアが全く似合わないあなたは、

まさしく柴犬。

 

そして見つめ合う2人。

 

10階で私が降りるまで、

お互いに目が離せない…。

 

お互いに、

「えっと、日本の方ですよね…?」

と、心が通じ合ったような感覚。

 

同じ棟に、柴犬が住んでいるなんて。

 

飼い主さんに、「柴犬ですよね?」

と、聞きたかったけど、

他にも数人乗っていたので、

恥ずかしくて聞けませんでした。

 

だから本人に直接確認!?

 

物凄い人数が住んでいるのでまた会えるか分からないけど、いつかまた会えたら話しかけてみるつもりです!

 

ロシアにも柴犬は居ます!

柴犬やっぱり可愛かった!

 

突然…

 

 

先日、寂しい出来事がありました。

 

いつものように、

精肉店 мясновъ ミャスノフに買い物に寄りました。

 

豚肉嫌いの主人は出張中。

どうしよう、初の豚肉チャレンジか…

日本のポークカレー食べたい…

など、色々考えがまとまらず、

まずはいつもの牛乳を。

 

と、

 

私が牛乳売り場に着くか着かないかのタイミングで、レジが終わった Madame очки マダムアチキ(前々回のブログに登場)が、パタパターっと牛乳を補充しに来ました。

 

そして、何も言わずに新しい牛乳を1本棚へ。

その他は下の奥へしまいました。

 

これ、私の分って事かなあ。

と思いつつ、

また新しい牛乳をゲット。

 

そしてレジへ。

 

いつもの挨拶の後、マダムアチキが、

ちょっと違うテンションで、

 

「タガンスカヤ(地下鉄の駅名)がどうのこうの」(未だに聞き取れない…)

と言いました。

 

私は、

 

あー、最近タガンスカヤのお店にヘルプに行ってたのかあ。

と、前向きな解釈。

 

そして、何か違和感。

 

試しに

「いつ?」

と、尋ねてみました。

 

すると、

「明日。」

 

あ、やっぱり…。

 

「ここは?」

 

「今日が最後。」

 

「え、もうここでは働かないの?」

と、ロシア語と英語が混ざった文章で慌てる私。

 

そうです。翌日から、タガンスカヤに異動になったのです。

 

こんな時、

泣いてるジェスチャーで寂しさを表現する事と、ありがとうを言う事しか出来なくて、勉強不足を深く後悔しました。

 

本当はこう言いたかった。

「初めて来た時から、話しかけてくれたり、新しい牛乳を出してくれたりして、本当に嬉しかった。ありがとうございました。タガンスカヤにも遊びに行くから、元気でね!」

 

と。

 

今回も、きっと私のために、まだ補充の必要が無い棚に、最後のサービスで、新しい牛乳を置いてくれたんだ。

 

最後、店を出る時、

めちゃくちゃなロシア語で、

「私、タガンスカヤ、行く。ありがとう!またね。」

とだけ言いました。

 

もう居ないんだー。

と思うと、とても寂しい。

 

でも、ジャパンファウンデーション図書館は、タガンスカヤにあるから、

今度探して行ってみよう!

 

待ってて、

Madame очки マダムアチキ!

 

 

 

地下鉄のレディーファースト

 

 

朝の地下鉄での出来事。

 

以前にも書きましたが、ロシア人は、

高齢者や女性に対して席を譲る習慣が身についています。

 

1つ席が空いて、隣に立っていたおじさんが、私に席を勧めてくれました。

40分程乗るの予定だったので、

有り難く座らせてもらいました。

 

その後、私の隣が空いて65歳くらいのおじさんが乗ってきて座りました。

 

さらにその後です。

 

75歳位の小さなおばあちゃんが乗ってきました。

 

私と隣のおじさんが、ほぼ同時に席を譲ろうと立ち上がりました。

 

すると、私の方がおばあちゃんに近かったのですが、

 

「いいのいいの、あなたは座ってなさい。

男性に譲ってもらうわ!」

 

と、おばあちゃんは私を座らせて、

おじさんの席に座りました。

 

だって、それが当たり前よね?

 

という感じで堂々と、

だけど可愛らしいおばあちゃんがかっこ良くて、

思わず笑ってしまいました。

 

そして、

ありがとうね。

という感じで、私の膝をなでてくれました。

 

なんとも粋なおばあちゃんからのレディーファースト。

 

Очень прекрасно !

オーチニ プリクラースナ!

 (とっても素敵!)

Madame очки ーマダム アチキー

 

今日も、行きつけのお肉屋さん、

мясновъ ミャスノフ で、

いつも通り、鶏胸肉と牛乳を購入。

 

ここの乳製品部門のおばちゃんは、

小さくてコロッとした可愛いおばちゃんです。

そして、メガネをかけています。

 

Madame очки  マダム アチキ は、

私がつけた、おばちゃんのニックネーム。

 

よく夫婦の会話に登場するので、

2人の間でこう呼ぶようになりました。

 

Madame マダム は、

ご存知フランス語のMrs.ミセス、

 Очки アチキ は、

ロシア語のメガネの意味です。

 

メガネさん、といったところです。

 

今日もお店に入るなり、マダム アチキ に、

「ズドラーストビチェ!  (こんにちは!)」

と、元気に挨拶を済ませ牛乳を物色。

 

ここの牛乳は、おそらく保存料が入っていないと思うので、消費期限がとても短いです。

(スーパーの牛乳を見ると、保存料のお陰で恐ろしく消費期限が長い!)

だから安心だけど、さらに出来るだけ新しい物が欲しいのが正直なところ。

 

いつも、そそくさとなるべく新しい日付の牛乳を物色します。

 

でも、せっかく マダム アチキが綺麗に並べてるのに、奥の方までゴソゴソやるのは嫌なので、手前の中で新しい物を取ります。

 

でも、手が空くと、すぐに近寄ってきて、

「牛乳一本で良いの?」

 

「うん。」

 

「待って、新しいの出すから。」

 

と、まだ棚に出していない、1番新しいのを出してくれます。

 

忙しいのに悪いので、いつもなるべくサッと取って、会計に行くようにしていますが、手が空いている時は甘えてしまいます。

 

それが、今日は私の前に牛乳を手に会計に並んだ男の子がいて、私が新しい牛乳を出してもらったのを、ジーッと見ていました。

 

そして、私が受け取るなり、

 

「僕にも同じの下さい。」

 

と…。

 

やっぱりね…。

 

常連サービスだけど断るわけにもいかず、

彼も新鮮な牛乳をゲット!

 

それがコレ!

牛乳は、молоко マラコー といいます。

私が1番最初に覚えた食品名。

 

56ルーブル。新鮮なのに安い!

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でも今日は、いつもより牛乳が棚に残っていたのに、なんだか申し訳なかったー。

 

でも、いつも優しくしてくれて、私はとっても癒されています。

 

ありがとう、マダム アチキ!

 

牛乳いっぱい飲むね。

 

滞在許可取得への道 ーのんき編ー

 

今年1月に申請した滞在許可が、

いよいよ出来た事が確認できました。

 

この後は、地下鉄のНовослободская ノボスラボードスカヤから徒歩5分の場所にある移民局に、指紋の採取に行って、最終のスタンプをもらいます。

 

移民局へ行くと大体は、

 

今日は受付担当がいない日です。

とか、

たくさん過ぎて締め切りました。

とか、

毎日朝9時からです。

と言いつつ、日によっては14時からだったり。

 

まあすんなり行く事はまずありません。

 

それが分かっているから、

できるだけ大きな心で、今日は受け付けてもらえたらいいなー、

位のスタンスで行くことにしているので、

そこまでストレスは感じません。

 

しかし、主人は忙しい仕事の合間だし、

効率が悪い事が大嫌いなので、

怒りの青い炎が背後にメラメラと見える位イライラしています。

「こんな要領悪いの理解できない!!ロジックはどこにあるんだ!?」

…と。

 

残念ながら、ここにロジックは御座いません。

 

グイグイと押しの強い背中を見て、

凄いなー、

と感心しつつ、喧嘩などに巻き込まれない様に、そっと遠くから見守っています。

…巻き込まれても見守るしか無いけど。

 

移民局は、それぞれの個性が出るので、私の大好きな人間ウォッチングに最適。

 

主人の様に、押しの強い人もいれば、

そうでない人も。

リーダーシップを発揮して、順番待ちの紙を自作して、人々を整理し始める人もいます。

 

そして皆必死なので、必ず言い争いになります。

 

こっちが優勢だな、

とか、

あのおばちゃん、なかなかだな!

とか、

この人は面倒見がいい人だな、

とか、

親が物凄い勢いで議論を戦わせる姿を見ているから、また子供達も強くなっていくんだね…

とか、

ロシアの仕組みも学べたり。

 

私にとっては、とても興味深い場所なのです。 

 

でも、そうそう呑気な事も言っていられません。

 

何それ?って感じですが、

 

まず、滞在許可が出た事はネットで確認できますが、

 

その後、

この人滞在許可するので、次は指紋採取です。

の用紙をもらうために、窓口に並びます。

 

その窓口は1つだけなのに、

 

私の許可出てますか?

とか、

申請には何が必要ですか?

とか、

ネットで確認出来る、超フワッフワな用件の人達も並ぶので、私が行った時は150人位いました。

 

でも前述の、順番整理をしてくれたおばちゃんのお陰で、1時間と待たずに124番の私の番が回ってくるという驚異のスピード。

 

しかし、この紙では指紋採取のお部屋には行けません。

 

そうです、改めて指紋採取の番号を入手しなくちゃならないのです…。

 

ご期待通り、そう簡単には終わりません!

 

 つづく。

チェブラーシュカの手

 

今日もいい天気で気温30度!

 

午後から、現代の英雄 の作者、

レールモントフの家博物館へ。

 

その後、自習のためにアルバート通りの

カフェに来ました。

 

レールモントフの家博物館の事を書こうかと考えていた所に、

チェブラーシュカとその仲間の着ぐるみ登場。

 

なんとなーく見ていたら、

小さい女の子を連れた家族が一緒に写真を撮り始めました。

 

すると…

 

やっぱりお金の請求…

 

そして…

 

可愛いチェブラーシュカが、

なんと…

 

茶色い手を脱いだのです。

手を脱いだら、普通の男性の生手が現れました。

 

そして、お母さんから100ルーブル札を受け取るという、ショッキングな光景。

 

仲間のネコに至っては、頭部を少し上げて、顔を出して話す始末…。

 

女の子はポカーンと立ち尽くし、

最後までその光景を見守っていました。

 

もう少しどうにかならないのか?

 

チェブラーシュカの貯金箱持ってるとか、

メモ書きをそっと渡すとか…

だって、男性の声で、

「はい、100ルーブル!」

って言ったに違いない。

 

何だか、あの瞬間状況が一変して、

物凄く邪悪な物を見てしまった様な気持ちになりました。

 

でも、ちょっと面白かった…

 

お金請求されたら嫌だから、

後頭部だけのチェブラーシュカ。

 

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仲間とお金をしっかり勘定して、

手を装着して消えて行きました。

 

ディズニーランド感覚は禁物です。

気をつけましょうね。