パリのちモスクワ

パリで出逢ったロシア人と10年後にモスクワで結婚。超ロジカルな夫と超うっかりな私の生活、ロシアの魅力。

なっちゃんのGoogle

こんにちは。

 

モスクワは、だんだん日が短くなり、秋の気配が漂っています。

来週までは、25、6度まで気温があがりそうなので、

もう少し夏気分が味わえればと思っています。

 

さて、今までに数回登場した、私のロシア一番目の友達、

女子大生のなっちゃん

 

高いモチベーションで頑張り続けた結果・・・

 

 

奨学金をもらって日本へ留学することが決まりました!

 

なんと素晴らしい!

一緒に勉強してきた仲間として、これ以上誇らしいことはありません!

 

「留学できそう」

と聞いたのは2月。

なっちゃんの家にお呼ばれをして、ブリヌイをごちそうになった日に

私はお祝いにと、お赤飯を炊いて行ったわけです。

 

そして、お赤飯の説明をしている時に、

「これは、お祝いのご飯です。私は、なっちゃんの留学が決まってとてもうれしい・・・」

と言いかけた時に、

なっちゃんが日本語で、

「お母さんはまだ知らない・・・」と。

 

Почему-------!!(パチェム!=なんで???)

 

びっくりして、

「えーーーー!!ごめん!」

 

でも、私のロシア語もおぼつかないし、お母さんはいまいちピンときていないけど、何となく気づいたか・・・?

 

「たぶん大丈夫。」

と、なっちゃん

 

先に言ってよー。

どうして、親よりも先に私が知ってんの!?

と、後に聞くと、

 

「なんか、言えない。寂しがると思うから・・・」

 

「いや、一年だよ、あっという間だから大丈夫だよ!嬉しいよ!」

 

「喜ぶと思うけど、言えない」

 

というわけで、伝えたのは多分、7月頃だったような。

随分引っ張ったねー。

 

でも、お母さんは泣いて喜んでくれたそうです。

良かったね。

 

そして、それから、日本行きの書類やもろもろが心配で仕方ないなっちゃんは、全て日本語で書かれてくる書類を私の所に持ってきて、

 

「どうしたらいい?」

 

しばらくこれの連続。

ビザの申請で大使館へ行くことや、日本での銀行のこと、

送り返す書類の書き方など・・・。

 

ほとんど自分では読まずに持ってきてましたね。

 

8月にならないと大使館の手続きが出来ないと書いてあるのを

そのまま伝えると、

 

「明日(7月中)行きたかった。どうして8月?」

 

「Я не знваю(私は知らない)。

私は大使館の人じゃないから・・・。」

 

 

「この佐藤さん(大学の担当の人)は女?」

 

「だから、Я не знваю(私は知らない)。 私は大学の人じゃないから。下の名前が無いとわからないんだよ。」

*ロシア語の名前は、苗字で男女の区別がつきます。

 

「どうして、日本へ行く前に自分で授業をえらばなくてはならない?」

 

「だーかーらー。Я не знваю(私は知らない)! 私は大学の人じゃないってー!」

 

なっちゃんは、全て私が知っていると思っている・・・。

 

そして今日は、スカイプで勉強会。

 

「私は、みっちゃんに質問がある。」

 

「(きたきた)、はいはい?」

 

「電圧が違うので、どうしたらいい?」

 

「Я не знваю(私は知らない)。日本からパソコンを持ってきた時、電気屋さんに聞いたら、今のパソコンは大丈夫だと言われた。でも、色々電気屋さんに聞いた方がいいかもね。」

(私は特別、電化製品に疎いので、本当にわからない。ドライヤーとかは日本で買うように勧めました。)

 

「日本でー、Таракан ・・・えーっと、タラカン、日本語で・・・。

(調べて)あー、ゴキブリ!私が行く大学の寮に、ゴキブリはいる?」

 

新しい角度の質問・・・。

 

「大学の寮?寮の事は、Я не знваю(私は知らない)・・・。」

 

「あー、はい。日本で。みっちゃんのアパートに、いた?」

 

「いたよ。こんなでっかいの。」

 

「えーーーーー」

顔を覆うなっちゃん

 

「いるよ、日本。しかも大きくて黒くて、速いよ。」

 

私はとりあえず、現実を教えることにしています。

行ってから、こんなはずじゃなかった・・・とならないように。

 

「食べ物があるところにはいるよ。だから、すぐにやっつけるんだよ。

スプレーを買ってください。」

 

「はい!」

 

「いい?例えば、ここ、壁に止まっています。そうしたら、目を離さないように後ずさりでスプレーを取りに行きます。(全てスカイプ越しに実演しています。)で、ずっとゴキブリを見たままスプレーを構えて、一気にシュー!!!!」

 

なっちゃん両親指を立てて、イイねをしながら爆笑。

 

「はいはい、わかった!」

 

「逃がしたら、寝る時にずっと、今ゴキブリが部屋にいる、と思いながら寝なくてはなりません。」

 

「はい!わかる!」

 

というように、私はゴキブリの退治方法まで事前にレクチャーして、日本へ送り出すわけです。

 

なっちゃんは、

 

「私は、みっちゃんは、何でも知っていると思っています。日本のことも、モスクワの事も、全部みっちゃんに聞きます。」

 

と言いました…。

 

Googleだと思ってる?」

 

「はいはい。」

 

まあ、いいか。

私は決して、日本とモスクワのことに詳しいほうではありません。

 

でも、他の日本人を知らないなっちゃんは、私のポテンシャルの低さを知らずに頼りにしてくれるので、今は、知らない知らないと言いながらも頑張りたいと思います。

 

そして、なっちゃんはきっと、日本でGoogleに値する友達を見つけることでしょう。

 

でも、私にとって一番初めに出来た友達はなっちゃん、あなたです。

いつまでも応援しています。

なっちゃんは、このブログの存在を知りません。)

 

今月の19日に旅立ってしまうので、とても寂しいですが、これからも助け合いながら勉強していくつもりです。

 

年末年始には、日本で会いましょう!!

頑張れなっちゃん