西本智実さんのコンサート再び②
こんにちは。
昨年11月に聴くことが出来なかった西本智実さん指揮のコンサート。
7か月待ちに待ったコンサートが6月28日、マヤコフスカヤ駅のチャイコフスキー記念コンサートホールで演されました。
前回涙をのんだ時のエピソードはこちら。
コンサートホールの中の様子もこちらに載せています。
『パスポート水没事件』で気が休まらなかった時期ですが、
こればかりは逃せません。
何か月も前からチケットをチェックし、前回一緒に行ったお友達を誘って、早々と購入しておりました。
ピアノやバイオリンとの協奏曲ではなかったからか、チケットはとっても安く、いつもの席が800ルーブル(約1500円)。
何とも、申し訳ないような気持ちで購入。
そして、パスポートの事で右往左往しているうちに、当日。
今回は、本当に聴けるのだろうか・・・。
と思いつつ、心躍らせながら会場入りしました。
そして、いつもの席に着こうとしたところ、
「イポーンカ(日本人女性)」という単語が耳に入りました。
私は、
そうそう、今日の指揮者は日本人女性だもの!
と、通り過ぎようとしたところ・・・
私「あー!」
ロシア人のおじさん「やっぱりー?覚えてる?」
私「もちろん!」
ロ「久しぶりだね!」
というわけで、
2016年冬の西本さんのコンサートの時に隣になったおじさんが、
また奥様と一緒にいらっしゃっていたのです。
そして、またお互いにいつもの席。
その時のエピソードはこちら。
コンサートホール周辺の様子をこちらに載せています。
興奮ぎみの私達に、周りの人達はちょっと唖然。
それから、開演まで世間話をしました。
(お友達はロシア語が話せたので。良かった!)
こういうのも、また楽しい。
そして、開演!
良かった、今日は本当に西本さんだ。
演奏が始まると、耳はもちろん、目が離せない。
私はいつも、オーケストラを観察してしまうのですが(特に打楽器)、
とにかく、指揮から目が離せない。
何て言うか、華がある?というのもピッタリの表現ではないんだけど、
彼女の躍動する姿に惹きこまれてしまうのです。
キラキラした光があふれている感じというか・・・。
言葉にすると安っぽくなってしまうので、いつかチャンスがあったら、
是非コンサートに行ってみてください。
日本でももちろん演奏がありますしね。
(しつこいですけど、演奏中は写真も動画も撮影禁止です。
もちろん、携帯で撮った写真や動画で伝えるのは難しいし、
何より、スマホ画面の光は演奏を楽しんでいる観客の皆さんの
邪魔になってしまうのです。)
私にとっては、1年半ぶりの待ちに待ったコンサート。
思い入れが違ったわけです。
そして、拍手が鳴りやまないのも、日本人として誇らしく、
本当に感激しました。
特に、感激だったのは、
いつもはコンサートが終わると、さっさと帰ってしまうお客さんが多いんですが、今回は、皆なかなか帰らないし、拍手が鳴りやまない。
これは、本当にいつもと違っていました。
日本人のお客さんが多かったから、と言うのではないんです。
ロシア人のお客さん達が、ステージの近くに集まって、
「ブラヴォー!」の声も拍手もなかなか終わらない。
そんな中、西本さんが素敵だったのは、
とても謙虚な態度で応じていたこと。
決して真ん中に立たず、
オーケストラに敬意を表する態度で、ご自分も拍手を送ったり、
何度も控えめにお辞儀をされました。
「演奏したのは、オーケストラの皆さんですから。」
とおっしゃっているような感じがしました。
演奏中の力強い堂々とした姿と、演奏前後の謙虚な姿。
本当に素敵だと思い、ますます好きになってしまいました。
そして、また前回同様、勇気をいただきました。
しばらくモスクワに来る予定はないようなので残念ですが、
前回もそうだったように、何かしら私がピンチの時に会えそうな気がしています・・・。
ピンチはあまり楽しみじゃないですけど、
西本さんの演奏に出会えるなら、まあ、いいか・・・。
これからも、世界中に素敵な演奏を届けていかれるのを、
楽しみにしています!
【おまけ】
ちなみにロシア人のおじさんは、コンサートの後、私達に色々話しかけている間にさっさと帰ってしまった奥さんに、道でキレられていました・・・。
なんか、ごめんなさい。
奥さんと末永く仲良くしてください。