パリのちモスクワ

パリで出逢ったロシア人と10年後にモスクワで結婚。超ロジカルな夫と超うっかりな私の生活、ロシアの魅力。

西本智実さんのコンサート再び②

 こんにちは。

 

昨年11月に聴くことが出来なかった西本智実さん指揮のコンサート。

7か月待ちに待ったコンサートが6月28日、マヤコフスカヤ駅のチャイコフスキー記念コンサートホールで演されました。

 

前回涙をのんだ時のエピソードはこちら。

コンサートホールの中の様子もこちらに載せています。

 

paris-moscou.hatenablog.com

 

『パスポート水没事件』で気が休まらなかった時期ですが、

こればかりは逃せません。

何か月も前からチケットをチェックし、前回一緒に行ったお友達を誘って、早々と購入しておりました。

 

今回の演目は、チャイコフスキー交響曲5番と6番!

ピアノやバイオリンとの協奏曲ではなかったからか、チケットはとっても安く、いつもの席が800ルーブル(約1500円)。

何とも、申し訳ないような気持ちで購入。

 

そして、パスポートの事で右往左往しているうちに、当日。

 

今回は、本当に聴けるのだろうか・・・。

と思いつつ、心躍らせながら会場入りしました。

 

そして、いつもの席に着こうとしたところ、

「イポーンカ(日本人女性)」という単語が耳に入りました。

 

私は、

 

そうそう、今日の指揮者は日本人女性だもの!

 

と、通り過ぎようとしたところ・・・

 

私「あー!」

 

ロシア人のおじさん「やっぱりー?覚えてる?」

 

私「もちろん!」

 

ロ「久しぶりだね!」

 

というわけで、

 

2016年冬の西本さんのコンサートの時に隣になったおじさんが、

また奥様と一緒にいらっしゃっていたのです。

 

そして、またお互いにいつもの席。

 

その時のエピソードはこちら。

コンサートホール周辺の様子をこちらに載せています。

 

 paris-moscou.hatenablog.com

 

 

興奮ぎみの私達に、周りの人達はちょっと唖然。

 

それから、開演まで世間話をしました。

(お友達はロシア語が話せたので。良かった!)

 

こういうのも、また楽しい。

 

そして、開演!

 

良かった、今日は本当に西本さんだ。

 

演奏が始まると、耳はもちろん、目が離せない。

私はいつも、オーケストラを観察してしまうのですが(特に打楽器)、

とにかく、指揮から目が離せない。

 

何て言うか、華がある?というのもピッタリの表現ではないんだけど、

彼女の躍動する姿に惹きこまれてしまうのです。

キラキラした光があふれている感じというか・・・。

言葉にすると安っぽくなってしまうので、いつかチャンスがあったら、

是非コンサートに行ってみてください。

日本でももちろん演奏がありますしね。

 

(しつこいですけど、演奏中は写真も動画も撮影禁止です。

もちろん、携帯で撮った写真や動画で伝えるのは難しいし、

何より、スマホ画面の光は演奏を楽しんでいる観客の皆さんの

邪魔になってしまうのです。)

 

私にとっては、1年半ぶりの待ちに待ったコンサート。

思い入れが違ったわけです。

 

そして、拍手が鳴りやまないのも、日本人として誇らしく、

本当に感激しました。

 

特に、感激だったのは、

いつもはコンサートが終わると、さっさと帰ってしまうお客さんが多いんですが、今回は、皆なかなか帰らないし、拍手が鳴りやまない。

 

これは、本当にいつもと違っていました。

日本人のお客さんが多かったから、と言うのではないんです。

 

ロシア人のお客さん達が、ステージの近くに集まって、

「ブラヴォー!」の声も拍手もなかなか終わらない。

 

そんな中、西本さんが素敵だったのは、

とても謙虚な態度で応じていたこと。

 

決して真ん中に立たず、

オーケストラに敬意を表する態度で、ご自分も拍手を送ったり、

何度も控えめにお辞儀をされました。

「演奏したのは、オーケストラの皆さんですから。」

とおっしゃっているような感じがしました。

 


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演奏中の力強い堂々とした姿と、演奏前後の謙虚な姿。

本当に素敵だと思い、ますます好きになってしまいました。

 

そして、また前回同様、勇気をいただきました。

 

しばらくモスクワに来る予定はないようなので残念ですが、

前回もそうだったように、何かしら私がピンチの時に会えそうな気がしています・・・。

 

ピンチはあまり楽しみじゃないですけど、

西本さんの演奏に出会えるなら、まあ、いいか・・・。

 

 

これからも、世界中に素敵な演奏を届けていかれるのを、

楽しみにしています!

 

【おまけ】

ちなみにロシア人のおじさんは、コンサートの後、私達に色々話しかけている間にさっさと帰ってしまった奥さんに、道でキレられていました・・・。

 

なんか、ごめんなさい。

奥さんと末永く仲良くしてください。