陰日なた無く
今回は番外編、ロシアとは全く関係ありません…。
私は今日本に一時帰国中で、生まれ故郷、石川県の金沢に帰省しています。
金沢は、北陸新幹線が開通してから、観光客が凄い勢いで増えました。
海外の方々も沢山観光に来ています。
その流れで、安くて手軽なゲストハウスも増えて、とても賑わっています。
私は金沢が大好きです。
今日は、金沢の大人気スポット、
金沢21世紀美術館に行ってきました♡
お目当は、山下清展。
そう、裸の大将 のモデルになった、放浪の画家、山下清さんです。
いや、本当に久しぶりに、観てよかったー!と、心から思いました。
彼は、先天的では無く、幼少期に重大な消化不良を起こし、知能と言語に後遺症が残りました。
それが原因で、小学校でいじめられてしまい、知的障害児施設 八幡学園へ転校し、貼り絵に出逢いました。
今回の展示には、作品の横に、清さんの日記や文章が添えられていて、それが、本当に素敵☆
その感覚が可愛らしすぎて、ついつい笑ってしまいます。
純粋な子供の頃の感覚って、こんな感じだったのかなあって感じです。
大半の人が、笑ったり吹き出したりして、笑顔になっていました。
感心したり感動したりする展覧会はよくありますが、皆んなが笑っちゃう幸せな展覧会って珍しい。
有名な貼り絵「長岡の花火」の前では、繊細さと美しさにゾワゾワーっとしました。
「みんなが爆弾なんかつくらずに きれいな花火ばかりをつくっていたら きっと戦争なんか起きなかったんだな」
と、清さんは言っていました。
私が1番グッと来たのは、放浪日記の中の文章で、働かせてもらっていた所で言われたという言葉。
写真は禁止だったし記憶力が悪すぎて、文章は合っていないけど、こんな感じ。
人の四分の一しか仕事が出来ないから、本当は雇うのは難しいのだけれど、清は、本当に陰日なた無く一生懸命働くなあ。これからも一生懸命働いてな。
人が見ていようと見ていまいと、変わらず一生懸命働く。
私も陰日なた無く生きる人になりたい。
最近の自分に反省し、早速目標に設定。
その他にも感心し、考えさせられる言葉が満載!本当に素敵な美術展でした。
ドラマ 裸の大将の清さんとは、かなり違う部分もある事も分かって、その人となりも本当に興味深い。
本など読んで、色々知りたいと思いました。
山下清展、お宅の近くに来た際は、必見です!