малый театр マールイ劇場
先週、いつもコンサートやバレエに一緒に行くお友達に誘われて、初めてマールイ劇場へ行ってました。
演目は、ずっと観たかったのに、観そびれていた、チェーホフ "三人姉妹" 。
そのお友達とは以前から、
「チェーホフ、かっこいいよね!」と話していました。
はい、モスクワ大学医学部卒のチェーホフの銅像!赤の広場やボリショイ劇場の近くにある歩行者天国、カメルゲルスキー横丁にいらっしゃいます。
もともとドクターでした。
かっこいい。
三人姉妹のオリガ役を演じた女優さんと結婚していましたが、彼女も沢山いたみたいです…。
かっこいいから…。
でも、まさか今月、芸術鑑賞できるなんて思っていなかったので、嬉しかった!
と言うのも、
また新しい仕事にチャレンジし始めたところで、要領の悪い私は完全にその事で頭がいっぱいで、コンサートやバレエを調べる暇すら持てていませんでした。
そこへ、"三人姉妹"へのお誘い。
そして、チケットの手配までしてもらって、ありがたい事に、私は行くだけの状態でした。
そして、昨年読んだ三人姉妹を、前日にざっと飛ばし読みをして復習。
当然、全編ロシア語なので、登場人物やストーリーを頭に入れておかないと、完全に置いてけぼりになります…。
この劇場は、ボリショイ劇場横のマールイ劇場の改装工事のために作られました。工事は終わりましたが、ここでも並行して上演されています。
こちらのマールイ劇場は、 地下鉄 добрынинская ドーブルィ二ンスカヤが最寄り駅です。
こじんまりして、とても可愛らしい劇場でした。
写真だとうまく伝わらないかもしれませんが、こんな感じ。
平日の夜でも沢山の観客。杖をついたおばあちゃんもいます。
そして開演。
簡単なセリフ以外、やっぱり聞き取れない!
でも、やっぱり復習して良かった。
完全な置いてけぼりにはならずに済みました。
休憩中に友達と、あれがあの人だよね?と、役柄を確認。
最近の寝不足に加え、全神経を集中させた結果、終わった頃にはグッタリ。
でも、念願の戯曲デビューができました。
そして観劇後、"三人姉妹"3度目を読んでいます。登場人物やイメージもわきやすく、理解度が増しました。
ロシア語の勉強も楽しくなって来たので、また劇場に足を運ぼうと思います。
今度は改装後のマールイ劇場にも行きたいです。
興味のある方、本でしっかり予習してからなら大丈夫です。おすすめします!
モスクワの冬は暑い!
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
先日の1月12日で、モスクワへ来て1年になりました。
改めて、自分のロシア語力が全く上達していない事に愕然としました…。
フランスで1年生活した時の、十分の一にも満たない語学力。
さらに、ロシア語と混乱してフランス語の能力低下が激しい…。
これは深刻です!頑張ります!
さて、モスクワの冬!
1月の始めに、−28度を体験しました。
どうなるかというと、
外に出ると、コホッと咳が出ます…。
肺がビックリしているのでしょう。
そして、まばたきがしづらくなります。
まつ毛が凍っているのでしょう。
さらに、鼻の中がシャリっとします。
鼻毛が凍っているのでしょう。
でも、その程度です。
みなさんが思う程、怖くはありません。
そして、これは聞かれるたびに数えきれない程訴え続けていますが、
屋内が何処もかしこも、日本より暖かいので、結果、日本の冬の方が体感温度がかなり低いのです。
私なんて、しょっちゅう汗だくです。
コートの中は、日本にいた時よりも、薄着を心掛けています。
今日も職場でこの話になりましたが、モスクワに住む日本人の10人中10人が、日本の冬のほうが絶対に寒い!と言いますから、間違い無いと思います。
そして多くの人は、日本に帰国するとたいてい風邪をひいて帰ってきます…。
でも…
それでも信じられない方、是非真冬のモスクワへお越しください。
街はキラキラ、雪はサラサラ、
家ではパンツ一丁でも大丈夫です!
セントラルヒーティングだから!
そして、気が向いたら外で、
まつ毛や鼻毛が凍る体験もできます。
きっと、モスクワを大好きになると思います!
お待ちしています!
хачапури ハチャプリ!
今まで食べ物について、ほとんど書いてきませんでしたが、今回は私の大好物、おそらくNo. 1の хачапури ハチャプリをご紹介します。
これはグルジア料理で、生地にもチーズを練り込んであり、さらにチーズを挟んだパンと言うかピザと言うか、もっちりとして、とにかく本当に美味しいのです。
日本でハチャプリを食べられるレストランは無いかと、調べてみましたが、今の所みつかっていません…。
だから、是非とも食べに来てください。
グルジア料理は日本人の味覚に絶対合うと思います。
地方によって、様々なハチャプリがありますが、これは私の大好きな、アジャルリのハチャプリ。真ん中にチーズ、バター、卵が乗っていて、それらをかき混ぜて食べるスタイル。
そしてこちらは、チーズを挟んで焼いたスタンダードなイメルリのハチャプリ。
これは、私の働く事務所の1階にあるстоловая スタローバヤ(食堂)のおばちゃんが焼いたもの。
オーブンから出したて!
このおばちゃんはグルジア出身なので、たまーにハチャプリが登場します。
おばちゃんは、とても豪快な人で、歯に衣着せぬ物言いなので、はじめは面食らいましたが、悪い人ではありませんし、
個人的には、女優の白川由美さんに似ていると思っています。郷ひろみさんの元奥様の二谷友里恵さんのお母様、または俳優二谷英明さんの妻、余計ややこしいか?
おばちゃんは、若い頃きっとなかなかの美人だった人。
初対面の時にはでっかい声で、
なんだい、この子喋れないのかい!!
と言われました…。
が、私のハチャプリへの情熱とはしゃぎようを見たからか、だいぶ打ち解けて来ました。私がいつも、めちゃくちゃ褒めるので、悪い気もしないのでしょう。
私は基本、毎日お弁当持参なのですが、今回は仕事納めの12/27に、野生の勘でおばちゃんの元へ。そして焼きたてのハチャプリを、いの一番に手に入れました!
おばちゃんは私がハチャプリだけ狙っているのを知っているので、私が顔を出した途端、
おー、来た来た、ハチャプリ焼けるよ!
Хачапури будет!
と教えてくれました。
うわーい!!
Сегодня, с сыром?
今日はチーズ入り?
と聞いた私に、
ハチャプリは、チーズ入りだけの名前なんだよ。
(調べてみたら、ハチョ=チーズ 、プリ=パン という事らしい。)
С мясом?
お肉入りは?
肉入りは、ハチャプリとは言わないんだよ。
と、教えてくれました。
私は、肉入り、豆入りもハチャプリと呼ぶのだと思っていたので、ハチャプリファンとして恥ずかしく思いました。
肉入り=クブダリ、豆入り=ロビアニ、と言うらしいです。
これが作れるようになったら最高なんだけど。いつか、食堂の白川由美に教えてもらおうか、ロシア語が満足に喋れるようになったら…。
いつになるだろう…。
とにかくこれは、食べなきゃ損!
皆様、モスクワでお待ちしております。
モスクワの宅配サービス事情
今回は、доставка-宅配- について。
先日化粧水がなくなりかけ、職場の先輩に化粧水のお勧めを尋ねたら、
私ももうすぐ無くなるから、ネットで一緒に買おうか。
という事になり、
Плацентоль (プラツェントーリ)
というメーカーのローズ化粧水とクリームを発注しました。
私は明日にでも化粧水が底をつく状況だったので、
最短で!
のコメント入りで注文をしてもらいました。
そのまま近くで夜ご飯食べて帰ろうか、という事になり、カフェで晩ご飯を食べていると確認の電話が先輩の携帯へ。
配達、地下鉄のホームまで取りに行くなら明日、オフィスに届けるなら月曜日だって、どうする?
地下鉄のホームで受け渡し??
何とも不思議な提案ですが、その日は木曜日。金曜日を逃すわけにいきません!
よく分からないけど行きます!
というわけで、翌日のお昼休みに合わせて、最寄りの地下鉄までバスで向かいました。
ロシア語初心者の私を心配した先輩は、職場の携帯を持たせ、配達人の名前や携帯番号、服装などを事細かに説明してくれ、まるで、テレビの「はじめてのおつかい」のようにして送り出されたのでした。
頭の中はあのテーマソング…。
そして、地下鉄のホームど真ん中で待ち合わせ、というモスクワの定番スポットで待つ事10分。
↑ホームの真ん中の目印。
茶色のコートに茶色のブーツ、紙袋を持った女性が近づいてきました。
***さん?
名前を確認し、現金と引き換えに商品をもらいました。
先輩にメール後、お昼食べてから帰社。
初めてのおつかい、泣かずに行って来られました!
と報告。
何だコレ?こんなの成り立つんだなあ…。さすがロシア、面白すぎる。
そして、受け取り確認のメールが先輩に届きました。
そのメールの最後に、
次回からは、注文の時に**駅のホーム受け取りと書いてください。
と…。
は?いやいや、今回は急いでただけで、次回からはオフィスに届けてもらいますから!もうわざわざ行きませんよ!
商品は、容器も使いやすくシンプルで、日本人の私の肌にも問題なく馴染み、なかなか気に入って使っています。
そして、それから数週間後のこと。
オフィス最寄りの地下鉄の駅前、雪の降りしきる中、若い女の子がおばさんから商品を受け取りお金を払う光景。
どうやら、このシステム、割と普通にあるようです…。
日本ではあり得ないけれど、ロシアでは何でもアリです!
西本智実さんとロシア国立交響楽団
12月10日、待ちに待った西本智実さん指揮のコンサートが、地下鉄マヤコフスキーからすぐの、チャイコフスキーコンサートホールで開催されました!
地下鉄マヤコフスキー駅の真ん前の広場には、こんな楽しいブランコがあります。冬だろうが雪が降っていようがお構いなし!
私も1人でトライした事があります…。
ここは、一週前の12月2日にバイオリニストのニキータさん(前回登場しました)を聴きに来たばかり。
そして、今回の西本智実さん。
もちろん名前は知っていましたが、サンクトペテルブルクでイリヤ・ムーシン氏のもとで勉強した事などは、初めて知りました。
私は指揮者の専門的な良し悪しはわかりませんが、とにかく、同年代の日本人女性がここで指揮台に立つ、という事だけでも充分感激です。
西本智実さんは、とても華奢な女性でしたが、指揮をする姿はとても凛として素敵でした。
隣にいたロシア人のおじさんに、
彼女の指揮、どう思う?
と聞いたら、
いいよ!よくオーケストラが動いてるね!
と褒めていました。
実はこのおじさん、前回も隣で、チャイコフスキーについて色々教えてくれた方。同じ席を取ったら、おじさんも同じ席を取っていました。今回は奥様と一緒。
多分あの席でまた会えると思う…。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番(ソチオリンピックで浅田真央さんが使った楽曲)を演奏されましたが、日本人女性がモスクワで一流のオーケストラを率いている姿を見て、その演奏を聴いて、少し落ち込んでいた私はたくさんの勇気をもらいました!
本当に聴きに来て良かった。
最後は涙が止まらず、それに気づいたおじさんが言いました。
僕の妻も今、君と同じだよ!
終わってからお友達と、お花買っていって渡せたら良かったよね、と話しました。ファンの人達が、ステージ前で直接本人にお花を渡す事がよくあります。
やりたかった…。
今度はいつ聴けるかな。
その時を楽しみに…。
チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院
お久しぶりです。
長い事、多重課題に追われて書けずにいました…。
先日…と言ってもなかなか書けないまま、もう2ヶ月ほど経ってしまいましたが、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院(МГК エムゲーケー)の大ホールに、クラシックコンサートを聴きに行ってきました!
↑この大ホールはとても素敵です。
今までは、主人が選んでくれたコンサートやバレエを観に行くばかりでしたが、
仕事を始めたので、自分の稼いだお金で、自分で選んでみました!嬉しい!
急に思い立ったので、お友達を誘う暇もなく、チケットを購入。
МГКのコンサートホールには、モスクワに引っ越してきたその週に、ピアノコンサートに行ったのが初めでした。しかもその時は何も喋れないのに1人で…。よく行けたな…。運と度胸だけで生きています。
スパルタ教育のお陰で、バレエやコンサートには、堂々と行けるようになりました。今や私にとっては、お買い物に行くより敷居が低いかも…。
↑ちょっと分かりにくいですが、МГК前におられるチャイコフスキーさんです。
↑こちらは室内におられるチャイコフスキーさんです。
今回のコンサートで、心を鷲掴みにされたのは、バイオリンのソリスト、
Никита Борисоглебский (ニキータ ボリソグレブスキー) さん。
発音が違ったらすみません…。
クラシック素人の私でも、うわーっ!と思うほど、美しい音色で鳥肌が立ちました。お陰で他の楽器のソリストはよく覚えていません。
それ以来、彼の出るコンサートをチェックして、極力聴きに行く事にしています。
クラシックは敷居が高いと思いがちですが、私にとっては、この人の演奏好きだなあ、とか、鳥肌が立った!とか、涙が出た…とか、そういう感動で充分です。最近は、気に入ったソリストや、聞いてみたい作曲家で選んで、とにかく沢山聴きに行く事にしています。何事も経験を重ねる事が大切!
モスクワでは、500ルーブルから1500ルーブルで、素晴らしい音楽が聴けるので、(只今1ルーブル=1.92円なので、約960円から1900円程度)ここはケチらずに。
皆さん、モスクワには大小様々なコンサートホールがあり、少し変わった場所でもコンサートが楽しめます。
書きたい事が山程あるので、これからまた頑張って書いていきます!
今、モスクワの街は、キラッキラです。
日本も盛り上がっているかなあ。
皆様、素敵なクリスマスをお過ごしください。
冬の風物詩
一応四季があるといっても、1年の半分位は冬!といった感じのロシア。
しばらく太陽に出会えない分、色々楽しみを見つけなくちゃいけません。
そこで、冬の私の大好物♡
それは、お婆ちゃんの毛皮ファッションです。
それはそれは本当に可愛らしいこと。
ムクムクでマトリョーシカみたい。
毛皮のコートを「シューバ」、帽子を「シャプカ」と呼びますが、色々な色や形、デザインがあってとても楽しい。
若い女の子もカッコよく毛皮を着ているけど、スタイリッシュすぎて、ほっこりできない。
去年撮った写真がこちら。
茶のコーディネートにブーツ。
前からはもっと素敵だった…。
お散歩中のご夫婦の写真を撮らせていただきました。
グラデーションのシューバと、白いシャプカがとても素敵でした。
そして、 先日あまりの可愛いさに、背後から1枚撮らせていただきました。
トラムに乗っていてグラグラだったので、写りは良くないけれど、こちら。
あまりの愛くるしいフォルムに、目が釘付け。
このシャプカに触発された私は、帰宅後、思わず冷蔵庫のホワイトマッシュルームをいの一番に取り出してパスタを作りました…。
これから冬本番。
ロシアのお婆ちゃんたち、毛皮ファッション楽しみにしています♡