パリのちモスクワ

パリで出逢ったロシア人と10年後にモスクワで結婚。超ロジカルな夫と超うっかりな私の生活、ロシアの魅力。

モスクワぐるぐる 再び

 

 

私にはリベンジしなくてはならない、

因縁のトラム(路面電車)がありました。

 

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それは、主人の会社近くから乗る、

19番のトラム。(写真は13番のトラム)

 

Метро Новослободская 

地下鉄 ノボスラボードスカヤ から、

Каланчевская ул

カランチョフスカヤ通り 行きのトラムです。

 

主人の会社から自宅までは、

19番の終点で13番に乗り換えれば、

時間はかかるけど家の近くに着くので楽ちんです。

 

まだ引っ越したばかりで、右も左も分からない真冬に1人でトライした時、

私が乗った19番は経路が変更されていて、

ノボスラボードスカヤから、グルッと回ってノボスラボードスカヤに戻る便でした。

 

何も知らない私は、まず軽く20分位で一周し、始発点へ戻りました。

 

ムム、これはおかしいぞ、

と思ったのが遅く、扉は閉まり、

「開けてください!」が、まだ言えなかった私はそのまま2周目に突入。

 次の停留所で降りれば良かったけど、

寒いし面倒くさいし、もう一周しちゃえ〜、と、観光気分で2周目。

 

2周後、乗り換えることにした私は、

トラムを降りて19番を待ち、次に来た19番に乗車。

やったー、今度こそ!

 

そしてもう一周…?

 

そう、降りた19番がロータリーを回って来た、同じ19番だったのです。

 

計3度も周遊したので、心が折れ、

その日は地下鉄で帰ったのでした。

 

それ以来、今日久しぶりに19番に乗車する事に!

 

近頃少しだけ、主人の仕事のアシスタントの様なことをしていて、

一緒に会社訪問をした帰り、

絶大な信頼を誇る主人に、

トラム19番にしっかり乗せてもらいました。

 

「終点で13番に乗り換えるんだよ!」

 

「はーい。」

 

はい、そしてもちろんまた一周…。

 

因縁のぐるぐる19番だったのです。

 

多分、ぐるぐるトラムだと表記されていたはずなのに、2人とも見逃しました。

 

主人にまた回ったとメールをしたけど、

「残念!」と一言…。

 

もうぐるぐるはこりごりだ!

地下鉄で帰ろうかと考えたけれど、

いや、このままじゃいけないと、

もう一度チャレンジ!

 

そして…

 

初めてぐるぐるじゃ無い方の19番に乗って、

13番に乗り換えて、無事に帰宅!

 

1時間半位かかったけど、

リベンジは果たしました!

 

でも、油断は禁物!

ぐるぐるトラム19番には気をつけましょう。

モスクワの乳がん検査事情

 

 

日本でも年々増えている乳がん。

 

私は体質的に、20代前半から乳がんの検査を定期的に受けてきました。

 

なので、今回のモスクワ移住で、

モスクワでの乳がん検査に一抹の不安を抱いていました。

 

そして、遂にマンモグラフィーとエコー検査にトライ!

 

主人に付き添われ、近所の病院へ。

 

ロシア語が理解出来ないので、マンモグラフィーの流れを主人と一緒に説明受けたけど、機械もやり方もほぼ一緒だから、問題無し。

 

強いて言えば、日本の技師さんの方が、ストイックに胸を余す所無く平べったくするので、痛みも強い。でもその方が、きっと精度は上がる気がする。

 

私の場合は、マンモグラフィーよりエコーの方が見つけやすい体質なので、大きく問題は無いと思われます。

 

そして、エコー。

若い男性の技師さんだったけど、前回日本でベテランの先生が一度見逃した良性のシコリを、しっかりキャッチ!

これで、とても安心できました。

 

最後に、乳がん専門の女医さんの所へ。

 

主人が先生の話を訳して、

「上脱いで。」

 

と、突然言ったので、思わず、

「私?」

的なジェスチャーをしたら、

 

呆れた主人が、

「君じゃなきゃ誰が脱ぐの?僕か!?」

 

「ですよね…」

 

フランス語の会話だけど、女医さんも理解した様で、思いきり笑われた…。

 

何度も触診を経験しているけど、

この女医さんの触診も問題無い感じがしました。

 

そして、今回は問題無しで、1年後にまた検査しましょう、との診断をいただきました。

 

今まで、日本人の知り合いには、ロシアの病院のいい話は聞きませんでした。

 

でも、主人とも話したけど、

今回関わったスタッフは皆親切で、

信頼できる感じがして良かった。

 

滞在許可が正式に降りたら、カードがもらえて、インターネットで病院を予約したり、往診を頼んだり出来るので、とても便利になります。

 

でも、これからも油断せず、

しっかり選択していく必要があるなあ、と改めて医療について考えました。

 

そして、自分の身を守るために、

ロシア語の説明が理解できる様にならないと!!

うっかりの後日談

 

モスクワに戻ってまいりました。

 

日本では、大好きな人達にこれでもかと言うほど会えて、本当に楽しかった。

皆さま、ありがとうございました。

 

前回、うっかり日本行きの飛行機に乗り遅れた事件を書きましたが、

それには後日談がありました。

 

うっかり事件はこちら。

paris-moscou.hatenablog.com

 

 主人が友達に、私のうっかり事件を話したところ、意外や意外、それは君が悪いと注意を受けたようです。

 

 

時間に追われ、海外出張慣れしている主人は、いつも割とギリギリに空港に着いて、サッサーっと手続きします。

 

それを知っている男友達は、

「君には出来ても、彼女にそれをさせたら駄目だ!」

 

 

女友達は、

「駐車場に車停めて、手続きまで手をひいてあげるべきでしょ!まだロシアに慣れてないんだから!」

 

というお叱りだったみたい。

 

私は、完全に自分が悪いと思っていたので、

へぇ、そういう意見もあるんだなぁ。

という感じでした。

 

まあ、主人は変わらないと思うけど…💦

 

あの日、主人は空港と家を2往復してくれました。

冷静に対応してくれていたように見えたけど、結構イライラして、とにかく早く家に帰りたかった彼。

 

帰り道、2度のスピード違反をしていたらしく、後日請求が来たそうです。

 

うっかりから派生して、結構な出費になってしまいました。

 

ごめんよ…。

 

「でもさ、うっかり事件はみんな楽しんでくれたよ。」

と主人に話すと、白い目で見られました…。

 

これからも、うっかりし続けるけど、

どうぞよろしく。

うっかりが突き抜けた日

 

 

前回も書きましたが、私は今、日本に一時帰国しています🇯🇵

 

半年ぶりに、家族や沢山の友達や先輩に会えて、とても嬉しい!

 

Но! (しかーし!)、

今回の帰国には、私ならではの紆余曲折がありました…。

うっかりが過ぎるので、書かないでおくつもりでしたが、先輩の勧めで書く事にしました。

 

 

帰国当日は、主人に車で空港まで送ってもらいました。

1時間半前にシェレメチボ空港に到着。

 

「一緒に行かないけど大丈夫だよね。入ったら右だよ。じゃあね、イポーンカ!(日本人女性の意)」

 

帰宅後、ゆっくり読書をするのを楽しみに、彼は去って行きました。

 

私は意気揚々と右に進み、列に並びました。家族に、今から帰るねーとメールしたり、日本に思いを馳せながら。

 

そして、私の番!

 

「東京ですね?」

 

「да! はい!」ニッコリ。

 

お兄さんはどこぞに電話をした後に一言。

 

「Closed. you are late.」

 

は?閉まったって?遅刻?

 

いやいや、そんな!

 

と、時間を確認。

あら、ボーディングタイム過ぎてる?

 

どうやら私は、スーツケースを預けるために、なんと1時間以上も並んでいたみたい…。

 

うろたえる私に、お兄さん追い打ちをかけます。

 

わざわざ紙に、

「Closed. you are late.」

と書いて下さいました。

 

いやいや、そうじゃ無くて…それ位の英語は理解できますから!

 

パニックのまま主人に電話。

 

「遅れちゃった!」

 

「はぁ!?ちゃんと送ったでしょー!!1時間以上何してたのっ!!!」⬅︎叫んでいる。

 

「並んでた…」

 

「何でそんなに並ぶの!!理解できない!!!」⬅︎普段冷静な彼が、さらに叫んでいる。

 

「…。」⬅︎パニックで返す言葉も無い。

 

 

さすがの主人にもどうする事も出来ず、私は泣く泣く翌日のフライトに変更しました。

空いていたのか、追加料金は1万円程度で済んだのが不幸中の幸いでした。

 

放心状態で、でも、ちょっとだけ、また大ネタつくっちゃったなあ、なんて思いながらベンチに座っていたら、冷静を取り戻した主人から着信。

 

「チケット変えた?」

 

「うん…」⬅︎蚊の鳴くような返事。

 

「今から迎えに行くから待ってて。」

 

あの叫びようだと、自力で帰って来ーい!って言われるかと思った…。

 

そして、さらに冷静を取り戻した主人から再度着信。

 

「そしたら、こうするよ。明日は送れないから、カバンは空港に預けて、空港への行き方を教えながら帰るよ。」

 

さすが、放心状態の私とは違って、すぐに次へシフトチェンジしている…。

 

 

私は今まで、何十回も飛行機に乗っているし、一人旅もしています。でも、こんな事は初めて。本当です。

 

そして本日空港2往復目の主人が到着。

 

イライラしてるだろうなあ、怒られるかなあ、と恐る恐る近づくと…

 

目が合ったら、呆れ過ぎたのか、つい笑っちゃったので、私も笑っちゃったら、

 

「全然面白くないよ、これ、真面目に恥ずかしいよ!大事な事に集中してって、1000回言ってるよねっ!」

 

でも、アホ過ぎて笑っちゃってる。

 

「私だって、恥ずかしいよ!初めてだもん、こんな事…。」

 

主人は怒りたいのに、結局やっぱり笑っちゃってましたが、小さな声で、こう一言つぶやきました。

 

「ついて行くべきだった…」

 

そして、怒り笑いしながら帰宅。

 

普段は飲まない私達ですが、この日ばかりは2人で晩酌。

 

そして、主人のために沢山作っておいた、大好物のグラタンを2人で食べて、翌日の空港行きのシュミレーションを完璧にしてもらいました。

 

翌日は、出発5時間前に1人で出発。

無事に飛び立つことが出来ました♡

 

超ロジカルな主人は、信じられないくらい頼りになるので、私のうっかりは日に日に進行中。

 

 

私を良く知る友達には、私らしいと言って楽しんでもらえましたが、主人に本当の本当に呆れられない様に、少し気を引き締めつつ、程良いうっかりさんでいられる様に精進して行きたいと思います!

陰日なた無く

 

今回は番外編、ロシアとは全く関係ありません…。

 

 

私は今日本に一時帰国中で、生まれ故郷、石川県の金沢に帰省しています。

 

金沢は、北陸新幹線が開通してから、観光客が凄い勢いで増えました。

海外の方々も沢山観光に来ています。

その流れで、安くて手軽なゲストハウスも増えて、とても賑わっています。

 

私は金沢が大好きです。

 

今日は、金沢の大人気スポット、

金沢21世紀美術館に行ってきました♡

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https://www.kanazawa21.jp/

 

お目当は、山下清展。

そう、裸の大将 のモデルになった、放浪の画家、山下清さんです。

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いや、本当に久しぶりに、観てよかったー!と、心から思いました。

 

彼は、先天的では無く、幼少期に重大な消化不良を起こし、知能と言語に後遺症が残りました。

 

それが原因で、小学校でいじめられてしまい、知的障害児施設 八幡学園へ転校し、貼り絵に出逢いました。

 

今回の展示には、作品の横に、清さんの日記や文章が添えられていて、それが、本当に素敵☆

 

 

その感覚が可愛らしすぎて、ついつい笑ってしまいます。

純粋な子供の頃の感覚って、こんな感じだったのかなあって感じです。

 

 

大半の人が、笑ったり吹き出したりして、笑顔になっていました。

 

 

感心したり感動したりする展覧会はよくありますが、皆んなが笑っちゃう幸せな展覧会って珍しい。

 

 

有名な貼り絵「長岡の花火」の前では、繊細さと美しさにゾワゾワーっとしました。

 

「みんなが爆弾なんかつくらずに きれいな花火ばかりをつくっていたら きっと戦争なんか起きなかったんだな」

 

と、清さんは言っていました。

 

 

私が1番グッと来たのは、放浪日記の中の文章で、働かせてもらっていた所で言われたという言葉。

写真は禁止だったし記憶力が悪すぎて、文章は合っていないけど、こんな感じ。

 

人の四分の一しか仕事が出来ないから、本当は雇うのは難しいのだけれど、清は、本当に陰日なた無く一生懸命働くなあ。これからも一生懸命働いてな。

 

 

人が見ていようと見ていまいと、変わらず一生懸命働く。

 

 

私も陰日なた無く生きる人になりたい。

最近の自分に反省し、早速目標に設定。

 

 

その他にも感心し、考えさせられる言葉が満載!本当に素敵な美術展でした。

 

 

ドラマ 裸の大将の清さんとは、かなり違う部分もある事も分かって、その人となりも本当に興味深い。

 

 

本など読んで、色々知りたいと思いました。

 

 

山下清展、お宅の近くに来た際は、必見です!

ロシアのイメージ

 

 

日本で働いていた職場では、
私が夏休みにモスクワで入籍してきた事を報告した時、
軽くパニックになりました。

 


まず、休憩室でお土産を。

 

「どこ行ってきたのー?」

 

「あ、モスクワに・・・。」

 

「え?ロシア!? なんで??」

 

「あ、彼がロシア人なんで。」

 

「ロ、ロシア人??」

 

「はい、それで、入籍してきました。」

 

「えーーーー!!!」

 

と、まあこんな感じで、休憩室が一瞬騒然となりました。

 


その後、
毎回別の人と数十回繰り返されたくだりはこんな感じ。

 

 

「へえ、ロシア語しゃべれるんだ?」

 

「いえ、全然・・・。」

 

「あー、彼が日本語話せるんだ?」

 

「いえ、全く・・・。」

 

「あー、英語かあ。」

 

「いや、彼は話せるんですけど、私英語苦手で・・・。」

 

「え?じゃあどうしてるの?」

 

「あ、実はフランス語で・・・。」

 

「フ、フランス語!?」

 

と、こうなります。

 

 

そして、
10年前にフランスにワーキングホリデーに行っていた事から説明をする、
という流れになるので、そのくだりを流暢に説明できるようになりました。

 

 


それから、
モスクワに移住する時には、
こんな風に心配していただきました。

 

 


意外に多かったのがこれ。

 

「ロシアって、1年中冬なんでしょ?」


「いや、夏は短いけど暑くなりますよ」

 

 

 


後は、タイムリーだったのがこれ。

「テロとか大丈夫なの?」

 

「そうですね、でも今は世界のどこにいても危ないかなーって。」

 

その頃、パリで悲しいテロがあった直後で、なおさら心配していただきました。

 


それから、


「食べ物とかちゃんと買えるの?日用品とか持って行った方がいいんじゃない?」

 

「足りないものあったら送るよ!」

 

 

という心配の声もありました。
とても有り難いです。

 

 


でも、スーパーも市場もあって、
日本食材はとても高いけれどある程度は買えます。

 


もちろん、
日本の製品の方が便利だったり、
クオリティも高い事が多いけれど、
私は結構順応できるタイプなので、
不自由なく暮らせています!

 

 


やっぱりロシアって、残念ながら、まだまだ、

 

怖い 暗い 寒い! 

 

 

というイメージが強いみたいでした。

 

 

でも、そんなことないんです。
いや、確かに真冬は寒いけど。

 

 

美術館、バレエ、オペラ、音楽、
ロシア文学、美しい教会やお城、
気持ちのいい公園。


それにロシア人は、
無駄にニコニコはしないけど、
優しい人が多いです。

 

 


VISAが必要なのが辛いところだけど、
ぜひぜひ、1度遊びに来てくださいね。

マルシュルートカ デビュー!

 

 

私は乗り物が好きです。

 

が、なかなかひとりで乗る勇気の出ない乗り物がありました。

 

それは、マルシュルートカ。

マトリョーシカと混ざってしまい、

名前を覚えられなかったけど、

由来を調べたら、フランス語の

マルシュ=歩く とか 進む 

ルート=みちのり

を組み合わせたものらしい。

これで、やっと覚えられました。

 

乗り合いタクシーのような小型バスで、

基本ルートは決まっているけど、

好きな所で乗り降りできます。

 

***の横!

とか、

地下鉄の近くで!

とか、融通がききます。

 

 

だからこそ、

うまく話せない私にはレベルが高く、

ひとりで乗る勇気が出ませんでした…。

 

 

しかし!

先日勇気を出すきっかけが。

 

ヨガの後、

普段はトラムという路面電車で帰宅するのですが、

その日は向こうの線路上で、

トラムが立ち往生していました。

 

 

普通なら諦めて、

地下鉄を乗り継いで帰るのですが、

その日は荷物も多く、

乗り継ぎは嫌だ…と思い、

たまたま通りかかった、

マルシュルートカに乗る事を決意!

 

 

走って追いかけ、

止まったところで車内に乗り込んだ。

 

 

運賃は車内に書いてあって、

30ルーブルをタイミングを見計らって、直接ドライバーさんに支払います。

 

 

荷物が多くてグラグラな私に、

おじさんが席を譲ってくれました。

 

 

そして、席について落ち着いてから、

どうやってドライバーさんに頼むのか、どんなルートを通るのか、

ワクワクしながら社会見学!

 

車内はこんな感じ⬇︎

 

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 外観はこんな感じ⬇︎

 

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決してキレイでは無いし、

帰宅したら、ズボンのお尻の一部がオイルか何かで黒くなっちゃってたけど、

乗りこなせたらとても便利!

だから新しいズボンが汚れても大満足!

 

 

もちろん、

家では興奮の大報告をしました。

また1つレベルアップ!